因島南中学校だより第21号
2012年(平成24)1月10日発行
明けましておめでとうございます。本年も、『進取の気概』を育む因島南中学校を、どうぞよろしくお願いいたします。1年生は、新入生の手本となるための心構えを、2年生は、因島南中学校を背負う準備を、そして3年生は、新たな世界への旅立ちの準備をしましょう。皆さん、3学期は短いですが、とても大切な毎日です。頑張りましょう。
学校長から
新年にちなみ、アジアの教育事情(21世紀に台頭めざましい中国・韓国・台湾)についてご報告します。印象を一言で言うなら「どの国の若者たちも、国際時代に対応できる国づくりをするんだと猛烈に勉強している。」です。
今月はまず台湾から。訪問したのは260万都市台北(たいぺい)の真ん中にある50クラスの超マンモス中学校(本校は8クラス)。都会の誘惑もあって、さぞかし生徒指導は大変だろうと思いきや、皆しっとりと真剣そのものの授業。「何か宗教でもあるのか?それとも規律が厳しいのか?」と問うと、「そんなものは無い。学校とはこんなものだ。」とそっけない。続いて、隣の70クラスの高層ビル小学校へ。ここでも輝く瞳で、どのクラスも一心に勉強している。『なぜだぁ!!??)』日本の教師の頭は混乱するばかり。
答えは学校要覧に度々登場する『感謝の念』という漢字にあった。その心を問うと、「学ぶ者は謙虚でなければ伸びません。教師に感謝の念を持つ子どものコップは上を向く。学びのコップが下を向いていては、せっかくの教えも流れ去ってしまう。」だから「台湾では幼少のころから『感謝の念』の大切さをシャワーのように降り注ぎながら育てる。」との説明を受け、腑に落ちる。重ねてその教えはどこから来たのかを問うが、それはわからないと言う。
帰りの空港へ向かう車の中で、通訳をしていただいた老人が「あの『感謝の念』は、日本統治の時代に日本が台湾に根付かせてくれた精神性です。」「あのころの日本は兄貴分のような存在で、台湾は必死で後を追いかけていた。しかし、戦後日本は個人主義になって魅力は無くなった。今、日本から学ぶものはありません。」とポツリ。日本が何を失って迷走しているのかに気づかされる一言。まだ間に合う。今年から、本校から、始めればいい。
因島南中学校長 岡本和信
認知症について学ぼう
知ってほしい「望ましい対応」
昨年12月5日(月)に、尾道市社会福祉協議会と連携して「認知症」について理解する学習会を実施しました。講師は、尾道市認知症キャラバンメイト連絡会の皆さんで、認知症発症者への「望ましくない対応例」と「望ましい対応例」を劇で演じながら、病気の特徴について説明していただきました。また、因島ロータリークラブさんから、生徒全員に副読本をプレゼントしていただきました。大変ありがとうございました。
「こんな所におばあちゃんが…。」買い物に出て帰り道を忘れる
何度も同じ質問を繰り返す
【実施直後の3年生の感想文から】
私は、認知症について何も知らないことに、今日の授業で気づきました。私が一番怖いと思ったのは、心が元気な時のままなのに記憶力が極端に衰えることです。認知症になると、脳が衰えて記憶がすぐ消えてしまうのに、自分ではそれに気づかないまま考え、判断し、行動します。すると、自分が財布を置いた場所を忘れても、「間違いなくカバンに入れた。」と思い込み、家族の誰かが盗んだと勝手に判断して非難し、周りの者を悲しませるといったことが起こります。それでも本人は確信を持って行動しているのです。自分がこういう状態になっても、自分で気づくことはできないと思います。だから、周りの人が認知症を理解し、その人の気持ちを考えながら、サポートすることを考えなければならないと思いました。
PTA球技大会
因島地区PTA球技大会が2月12日(日)に行われます。本年度は本校が大会を運営するため、PTA役員さんを中心に準備を続けております。参加される保護者・先生方、けがに注意して頑張ってください。
1月の主な行事予定
10日(火) |
始業式
|
---|---|
11日(水) 12日(木) |
3年実力テスト
|
15日(日) |
弓削商船推薦入試
|
16日(月) |
尾道推薦、如水館專願入試
|
18日(水) 19日(木) |
尾道一般入試
|
25日(水)~ 27日(金) |
3年学年末試験
|
28日(土) |
立志式
|
2月の主な行事予定
3日(金) |
選抜(Ⅰ)・瀬戸内・広大・福山入試
|
---|---|
9日(木) |
因島南中学校入学説明会
|
12日(日) |
市中学校ロードレース大会
因島地区PTA球技大会
|