因南中だより第62号
平成28年3月2日発行
学校長から
友人の力・教師の力
因島南中学校長 古川昭生
先日、2年生は修学旅行に行ってきました。「体験」「新たな経験」から、これからの生き方を考えることも重点のひとつとして研修地を設定しています。
因島出身の先輩との懇談会を持つこともそのひとつです。今回、出席して頂いた先輩のなかのお一人が、「今の仕事に導いてくれたのは、友人の『おまえならできるから頼む』と言われ、生徒会役員選挙で応援演説をしたこと。先生の『おまえすごいのう』で、勉強への興味が増したこと。」と話してくださいました。
自分では気づいてないことを、友人は感じていた。先生は潜在能力を認めていた。ということです。
卒業証書授与式が近づいてきました。中学校時代に強固なものになった友人との絆。先生方との繋がり。これから数年間の青年期という時に、新たな絆、繋がりを見つけ、育てていく積極的な行動をとって欲しいと思います。
「友」の広がり、「学び」の高まりは、「視野の拡がり」「生き方の拡がり」となるはずです。本校で培ったものをベースに一層輝いてくれることを期待しています。
支援する会より太鼓の寄贈!
2月4日(木)
太鼓クラブは、毎週月・木曜日の部活動終了後、約1時間活動しています。これまで村上水軍陣太鼓保存会の皆さんから「正調水軍太鼓」を指導していただき、地域の皆さんに喜んでいただける演奏ができるよう練習に励んできました。
以前から使っていた一番大きな平太鼓(直径100cm)が破れてしまったことから、「因島南中学校を支援する会」より新しい太鼓を寄贈していただきました。移動には4人がかりでないと持てないくらい大きく立派な太鼓です。
最近は、頼りにしていた3年生が引退したことから自分たちの力不足を感じ、今までより練習に身が入る場面が増えてきているようです。初披露は4月3日の「いんのしまさくら祭」で行う予定です。ぜひ、技だけではなく心意気も受け継いで演奏してもらいたいです!
平太鼓の練習
練習風景
修学旅行無事帰校!
2月17日(水)~19日(金)
郷土愛を育みよりよい生き方について考えること、公衆道徳や互いに協力することを学ぶことを目的に様々な体験活動を行い、無事帰校しました。
主な体験内容は、1日目(国会議事堂見学と参議院体験プログラム、スカイツリー見学)、2日目(東京都内班別自主研修、劇団四季「ライオンキング」の観劇、因島の先輩に学ぶ会)、3日目(東京ディズニーランド)です。
2日目の「因島の先輩に学ぶ会」では、8人の先輩方から貴重な経験談や考えを伝えていただきました。生徒は同郷の活躍されている先輩の話だけに、「これからの自分の目標と重ね合わせて考えることができ、将来を思い描くことができました。」という感想を述べていました。
引率した先生方からはこの修学旅行を通じて、「以前よりも集中して聞こうとする姿が見られるようになってきた。」「自分たちの力で研修を進めようとする姿が良かった。」「困った場面で、助けていただいた見知らぬ人に、しっかりと感謝の言葉を伝えられる人がいた。」など日頃の学校生活では得られない体験による成長が嬉しいとの報告がありました。
一方、生活習慣から見える課題(昼夜逆転、朝食はパンのみ、運動不足による筋肉痛など)も浮き彫りになってきました。
もうすぐ最高学年の3年生になります。修学旅行を通じて学んだことをさらに改善し、活かしていこうとすることが大切ですね。
因島の先輩に学ぶ会
生徒会執行部「アルミ缶回収」から「おのにゃんブックス」までの取組報告
2月26日(金)
毎年、尾道市中学校の生徒会執行部が集う「リーダー研修会」が中心となり、地域に積極的に貢献する意欲や態度を養う目的で、アルミ缶を回収し、換金したお金で「尾道のまちづくり」や「社会貢献活動」を行ってきました。
今年度は、「おのにゃんブックス」と名付けて、各校が、校区に住む子どもたちに絵本を贈る取組を行いました。本校では、因島南認定こども園と田熊保育園に行かせていただき本を贈呈した後、読み聞かせ会をしました。その取組を、毎週金曜日の6校時に行っている南中タイムで報告したので一部紹介します。
- 前執行部の先輩達と園に伺い、おのにゃんから絵本をプレゼントしました。子どもたちはとても嬉しそうに絵本を受け取り、「ありがとう」と言ってくれました。
- どちらの園も、子どもたちは絵本の読み聞かせが大好きで、食い入るように絵本を見て、一生懸命聞いてくれ「また来てほしい」と言っていただきました。
- 先輩達が、空き缶回収を呼びかけ、集めてくださったアルミ缶が、絵本になり、そして子どもたちの笑顔に代わるのを見ました。
- 今回の取組で、自分たちの小さな積み重ねが地域の子どもたちの笑顔につながり、とても嬉しかったことから、今後、新たな地域貢献を自分たちで考えるなかで、今まで注目されていなかったところにもスポットを当て、行っていくことが大切だと感じました。「地域の子どもたちの笑顔をつくること」それも「地域貢献」です。皆さんのいろんな考えを出してもらい、どのような貢献活動ができるか共に考えていきましょう。
地域への貢献活動に限らず校外での体験活動は、地域や保護者皆さんの理解と協力により様々な活動の場をいただいていています。
因島の子どもたちを育てていきたいという思いへの感謝の気持ちを持ちながら、これらの体験によってふるさとを知り、考え、将来自分はどうしたいにつなげる取組にしていきたいですね。
因島南認定こども園
田熊保育園
3月の主な行事予定
1日(火)~ 3日(木) |
1・2年生学年末試験
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2日(水) |
一人一研究「ふるさとへの提言」報告会
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7日(月)~ 8日(火) |
公立高校選抜
2年生実力テスト
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9日(水) 10日(木) |
愛媛県立高校入試
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16日(水) |
卒業証書授与式
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25日(金) |
修了式、離任式
後期学習発表会、学年末懇談会
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体罰、セクシャルハラストメント相談窓口
教職員からの体罰やセクシュアルハラスメントに関しての相談窓口です。
※プライバシーを厳守します。
校内相談窓口
担当教職員 |
大室吉樹、岡野大助、沖邊まなみ
※相談しやすい教員に相談してください。
電話の場合は、0845-26-0373
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校内以外の相談窓口
- 尾道市教育委員会 TEL0848-20-7453
- 広島県教育委員会事務局 TEL082-513-4917・4918・4919
- 広島県立教育センター TEL082-427-3076
編集者から
今年度、授業、部活動、行事、校外の活動など様々な場面で「体験から学ぶ」場がありました。この一年間を振り返ると、そこから学び少しずつ成長していく姿が見られます。その中でも伸びが大きい人がいます。どんな人が伸びが大きいのでしょうか?
皆さんが「体験から学ぶ」とき、「何をやる」と「何のためにやる」の両方を考えて行動していますか。例えば「因島の先輩に学ぶ会」において、ただ単に話を聞くだけでなく何のために先輩は私たちに経験談を語ってくれているのかを考えると聴き方が変わり、質問も変わってくるように「何のために」を意識していくことが自分たちの成長につながるのではないでしょうか。
(教頭・大室吉樹)