朝夕さわやかな風が、ここ因南の地を吹き抜ける季節となりました。9月に行われた体育大会は、晴天に恵まれ保護者・地域のお力添えで、成功裏に終えることができました。生徒達は大観衆の中で、思う存分、生き生きと表現してくれ、その姿は、まさに『進取の気概』を、見る想いがしました。

　さて、いよいよ勉学や読書に集中できる季節となりました。じっくりと腰をすえ、心を落ち着かせ、謙虚さを持ち、お互いが高まり合う集団をめざして、因島南中にふさわしい校風や文化をつくりあげましょう。学校の授業はもちろんのことですが、「家庭学習時間1時間以上」がやりきれるよう、ご家庭でもご協力ください。

情報提供のお願い

　1年生が「総合的な学習の時間」で、テーマ「地域を知る（歴史・文化・産業等）」の地域学習を計画しております。昔の写真・昔話等に関わる資料があれば、情報提供をお願いいたします。

学校長から

　昔から「1月は行く・2月は逃げる・3月は去る」などと、年度末のきぜわしさを表しますが、わが新設校の1ヶ月の速さは4月以来ますます加速して、さしずめ「8月は早月・9月は急月・10月は兎（と）月」の勢いです。嬉しいことに生徒も先生も皆、なりふりかまわず問題解決に当たってくれ「振り返るとそこに道ができていた」という具合です。

　中でも先般の体育大会。『1年生以外は皆、体育大会のイメージを持っているのでスンナリ行くだろう…』が『旧因南3中学校のイメージの微妙なズレが、これほど話をややこしくするのか!』に変わったのです。連日、修正・変更を重ねる不安定な中での練習。つい大声はでる。砂ボコリはたつ。でも、でもです。当日、グランドに感動の渦が巻き起こりました。『なんと本番に強い頼もしい若者達よ!!』です。もう一つのサプライズ。

　ポルノグラフィティ新藤さんがプレゼントしてくださった因島南中の応援歌。全員で練習する時間なんか一切なかったのに、子どもたちは、歌いながら、輪を作りながら、さらにその輪を大きく大きくしながらフィナーレを飾ってくれました。きっとこのイメージを引き継いで、来年はグランドに一つのデッカイ輪を作りあげてくれることでしょう。

　改めて「伝統」の意味を噛み締めた9月でした。応援してくださった皆様、本当に有難うございました。

平成22年度「基礎・基本」定着状況調査の結果について

　この調査は平成14年度から開始され、今年度も6月8日（火）県内中学校2年生を対象に、3教科（国語・数学・英語）について実施されました。結果は次のとおりです。

区分	平成22年度
教科	本校	広島県	県との差
国語	74.0	77.5	-3.5P
数学	73.1	72.6	0.5P
英語	67.4	70.2	-2.8P

　本年度の本校の平均通過率は、国語と英語が全県の平均値を下回る結果となっております。また、同時に行われる意識・実態調査から、生徒達は「学ぶ意欲・実践する力」については25%、「諦めずに最後まで努力する力」については12%しか必要であると答えておらず、意欲や根気が県平均より低い状況です。生徒達が目的意識を持ってやり抜く力を身につけることが課題となっております。具体解決策として、

1. 書かせることを工夫し、思考力を高め、充実感・達成感を持たせる。
2. ホームルーム等でドリル帳を活用し、繰り返し学習を充実させる。
3. 宿題の工夫をし、家庭学習を1時間以上定着させる。

を展開します。さらに、3教科においては、領域・設問別通過率等との分析から、より個別的・集中的な改善に取組みますので、家庭学習につきましては、ご家庭でのご協力を、よろしくお願いいたします。このことについては、10月21日の夜間懇談会や学年だよりで、また、10月8日（金）以降は本校ホームページにも掲載いたしますので、ごらんください。

広島県総合体育大会に野球部・陸上部・剣道出場

　9月25日（土）～26日（日）、広島県総合体育大会が開催され、市内大会でみごと初優勝した野球部が、陸上部3年生の戸川結惟さんが砲丸投げで、1年生の岡崎人生君が剣道で出場しました。いづれも大健闘しましたが、惜しくも入賞できませんでした。

因島南中水軍太鼓演奏！

　9月23日（木）秋分の日に、尾道市内のトラックセンター特設会場で、「尾道トラックまつり」が開催されました。因島南中水軍太鼓部が招待され堂々の演奏を披露しました。次に吉和中学校吉中太鼓の演奏も披露され、生徒達は他団体の演奏にふれ、貴重な体験と多くのことを学べた一日でした。