2025年3月15日 / 最終更新日 : 2025年3月31日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【172】コガモのプロポーズ 因島で見た野鳥【171】コガモの換羽 ↑↑↑前回(本連載171回)↑↑↑は、コガモ・オスの繁殖羽への換羽の様子を述べたが、今回は、換羽が完了した後のことを述べる。 他のカモも同様と思われるが、繁殖地では、短い期間に、産卵 […]
2024年5月18日 / 最終更新日 : 2024年6月3日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【171】コガモの換羽 コガモは、カモ類の中では最も早く渡来する。渡来直後のオスの多くはメスの羽衣に似ていて、越冬中に繁殖羽に換羽する。本稿では、その様子の概略を述べる。 はじめに、コガモの繁殖羽の特徴を図①に示す。 メス(左)の繁殖羽は地味で […]
2024年3月23日 / 最終更新日 : 2024年3月31日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【170】コガモの季節移動 現在までに因島で観測されたカモ科の鳥は16種で、カルガモ以外は、冬鳥である。コガモ(小鴨)は、全長38cmの小型のカモで、キジバトより少し大きい。9月の初旬から渡来が始まり、6月初旬でも見ることがあり、カモの中では、最も […]
2024年1月6日 / 最終更新日 : 2024年1月16日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【169】モズのはやにえ 本連載【52】モズで、モズを紹介したが、モズのはやにえ(早贄)に関連する研究の一端を紹介する。 モズは、秋口にオス、メス共に、それぞれ、縄張りを持ち、”キィー キィー…”と甲高い声で「高鳴き」し、 […]
2024年1月1日 / 最終更新日 : 2024年1月7日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【168】ヤマドリ 水鳥や海鳥は、水辺や海にいる鳥のことで、種の名前ではないが、ヤマドリ(山鳥、山鶏)は、キジ科の一種の名前で、古くから知られている野鳥である。飛鳥時代・西暦671年の新羅から天智天皇への貢物に、山鶏(ヤマドリ)がある(日本 […]
2023年12月16日 / 最終更新日 : 2024年1月7日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【167】クサシギ・タカブシギ・キアシシギ・イソシギの識別 2022年9月に石田憲ニさん(因島土生町)が因島でクサシギを撮影したので、因島の野鳥として、本連載【152】に紹介した。 そこでは、「春・秋に渡りの途中で日本を訪れる旅鳥で、西日本以南では越冬もするとされている」と述べた […]
2023年12月9日 / 最終更新日 : 2023年12月18日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【166】ウミアイサの群れが来る 2020年12月に因島の沖合に、はじめてウミアイサ・メスを見つけ、不鮮明な写真であったが、因島で見た野鳥として本連載【98】で紹介した。 2022年12月に、石田憲二さん(因島土生町)三庄湾でウミアイサが群れているのを発 […]
2023年12月2日 / 最終更新日 : 2023年12月10日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【165】比翼連理(ひよくれんり) 種間托卵、種内托卵、つがい外父性で、鳥の繁殖システムの一部を述べた。これらの習性は、必ずしも、「かわいい」とはいえないかもしれないが、仲睦まじく可愛い鳥の姿を見る機会は多い。 玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇を詠(よ)んだ長恨歌に […]
2023年11月25日 / 最終更新日 : 2023年12月2日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【164】つがい外父性 私たちに馴染み深いツバメやスズメのヒナは、孵化した時は、羽毛はなく目も開かず自分で移動もできない。親鳥の1羽がヒナを保温し、別の親鳥が餌を運んでくる。2羽で、すなわち、一夫一妻で子育てをするのが、至極当然のように考えられ […]
2023年11月4日 / 最終更新日 : 2023年11月19日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【163】種内托卵 前回【162】は、自分の巣を持たず、異種の鳥の巣に卵を産み、巣の持ち主に巣立ちさせる、いわゆる種間托卵(真性托卵)を紹介した。今回は、自ら営巣・育雛をする鳥が、同種の別個体の巣にも産卵し育雛をさせる、いわゆる、種内托卵の […]
2023年10月14日 / 最終更新日 : 2023年10月26日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【162】ホトトギスとウグイス~種間托卵~ ホトトギスは、ウグイスが巣から離れた隙に、20秒程度の短時間で卵1個を産み落とし、ウグイスの卵1個を持ち去る。(内田:日本鳥学会誌vol.60 pp.78-87,2011) ホトトギスの卵は、割れにくいように殻は少し厚い […]
2023年9月30日 / 最終更新日 : 2023年10月8日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【161】カルガモのヒナ~サバイバル~ 今年(2023年6月5日)も、ヒナを連れたカルガモを見た=写真①。 ここ10年ほどの間に、ヒナを連れたカルガモ家族を30数例見てきたので、それらの家族を初めて見た時点(初認時)での、それぞれの家族のヒナの数の分布を調べた […]
2023年9月16日 / 最終更新日 : 2023年9月25日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【160】カルガモの雌雄判別 カルガモは、年間を通して因島で見る大型のカモで、春から夏にかけてヒナを育てている姿を見ることができる。本連載でも、【22】【94】【113】でカルガモを取り上げた。 しかし、羽衣は雌雄で酷似しており、野外で見た時には、雌 […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【159】ジョウビタキの尾羽再生 前回【158】で尾羽が、19日経過して風切羽の後端C(前回の図①を参照)近くまで伸びて来たことを述べた。 その2日後の2月19日(21日経過)の状態が写真①である。茶色の外側尾羽が翼の後端Cを超え、黒い中央尾羽がわずかに […]
2023年5月27日 / 最終更新日 : 2023年7月1日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【158】ジョウビタキ尾羽を失う 写真①は、縄張り近くに来た別のジョウビタキを威嚇したジョウビタキ・メスである。 どこか違和感があるので、しばらく観察していると、写真②のように尾羽が脱落していることがわかった。 1月29日のことである。 「本連載【123 […]
2023年5月13日 / 最終更新日 : 2023年5月24日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【157】ジョウビタキの翼 尾羽が脱落したジョウビタキを発見し、その再生の様子を観察した。その再生の様子を次回以降に、翼の羽根などと対比して述べる予定なので、ここでは、翼と尾翼について説明する。 鳥の羽衣は、いろいろな機能を持つ無数の羽毛からなって […]
2023年4月17日 / 最終更新日 : 2023年4月23日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【156】マミチャジナイ 初めて「マミチャジナイ」と聞いて、どんな野鳥か想像できる人は少ないであろう。オスの全身がほぼ黒く、白い眉斑が目立つマミジロ(眉白)と呼ばれているツグミに似た体型の鳥がいる。 眉斑(びはん)=鳥の目の上にある眉(まゆ)のよ […]
2023年4月1日 / 最終更新日 : 2023年4月8日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【155】ノスリ 写真①は、石田憲二さん(尾道市因島土生町)が撮影したノスリである。ノスリは、タカ目タカ科ノスリ属の一種。全長はオス52cm、メス57cmで、ハシブトガラス大の猛禽。 写真①では、翼角(翼の前縁が曲がっているところ。写真③ […]
2023年3月11日 / 最終更新日 : 2023年3月22日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【154】イカル 写真は、石田憲ニさん(因島土生町)が、今年2月に、因島で撮影したものである。 クチバシは黄色で太い。頭と尾は黒く、翼の大部分は黒く、初列風切の中央部に白斑がある。体の残りの部分はだいたい灰色である。これは、アトリ科の一種 […]
2023年2月25日 / 最終更新日 : 2023年3月8日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【153】アカエリヒレアシシギ アカエリヒレアシシギはチドリ目シギ科ヒレアシシギ属の1種。全長19cmで、因島では留鳥のイソシギ(全長20cm)とほぼ同大の、クチバシが黒いシギ。ユーラシア大陸や北アメリカ大陸の北極海沿岸で繁殖し、南太平洋やインド洋など […]
2023年2月18日 / 最終更新日 : 2023年2月28日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【152】クサシギ 写真は、石田憲ニさん(尾道市因島土生町)が昨年9月に撮影した鳥である。 体の上面は灰褐色で、小さな白斑があり、眉斑は白く、目の外縁の白色部につながって終わっている。下面は白く、胸には暗褐色斑があり、脚が灰緑色である。これ […]
2023年2月11日 / 最終更新日 : 2023年2月18日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【151】エゾビタキ幼鳥 エゾビタキを前稿【150】エゾビタキで取り上げたが、その個体は10月初旬に観測された成鳥であった。今回は、10月下旬に観測されたエゾビタキの幼鳥を紹介する。 今回の個体の下面が写真①で、前稿の「写真①エゾビタキ下面」と同 […]
2023年2月4日 / 最終更新日 : 2023年2月12日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【150】エゾビタキ エゾビタキは、ヒタキ科サメビタキ属の一種で、スズメとほぼ同じ大きさで、因島で見た姿を写真①②に示す。 サメビタキ属では、コサメビタキ、サメビタキとエゾビタキがよく知られている。本連載【143】コサメビタキで述べたように、 […]
2023年1月1日 / 最終更新日 : 2023年2月12日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【149】キビタキ・メス キビタキはヒタキ科の一種で、全長13.5cm。スズメ(全長14.5cm)より小さい。バードウオッチングで人気の野鳥の一つで、オスのキビタキが因島で観測されたことは、本連載【144】キビタキで紹介したが、キビタキ・メスと思 […]
2022年12月17日 / 最終更新日 : 2022年12月29日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【148】鳥の呼吸システム 酸素が少ない1万メートル近い上空を飛び続ける渡鳥がいる。酸欠にならないのか?海面近くを休むことなく飛び続ける海鳥がいる。息切れしないのか?たびたびこのように問われるし、筆者も不思議に思うので、門外漢であることを顧みず、鳥 […]
2022年10月29日 / 最終更新日 : 2022年11月7日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【147】アオゲラ キツツキ科の1種で、全長29cmで、本連載【51】で紹介したコゲラ(全長15cm)より、2倍ほどの大きさで、ヒヨドリより大きい。屋久島から本州の低地~低山の林に生息し、留鳥で、日本固有種である。 顔から首は灰色で、下面に […]
2022年10月8日 / 最終更新日 : 2022年10月19日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【146】サンコウチョウ サンコウチョウとは、さえずりが、「ツキ・ヒ・ホシ(月日星)ホイホイホイ」と聞こえ、「三光鳥」とされている野鳥。メスも同じようにさえずる。特異な風貌で、これもバードウオッチングでは、「一度は見たい」野鳥の一種である。 筆者 […]
2022年10月1日 / 最終更新日 : 2022年10月11日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【145】オオルリ オオルリのオスは、前回【144】のキビタキなどともに、姿とさえずりが美しい「和鳥四品」の一種、鳴き声が美しい「日本三鳴鳥(ウグイス 、コマドリ)」の一種、青い鳥を代表する三種(コルリ、ルリビタキ)の一種であり、バードウオ […]
2022年9月17日 / 最終更新日 : 2022年9月22日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【144】キビタキ キビタキは、オオルリ、コマドリ、ミヤマホオジロとともに、姿とさえずりが美しい「和鳥四品」の一つとして、かっては愛玩用に飼育されていた。もちろん、現在では、捕獲・飼育は出来ないが、バードウオッチングでは非常に人気のある野鳥 […]
2022年9月3日 / 最終更新日 : 2022年9月12日 times 因島で見た野鳥 因島で見た野鳥【143】コサメビタキ 写真①②は、遠方の暗所にいた同一個体の写真で、画質は悪いが、頭部と背は灰褐色で、目が大きく見え、目の周り(アイリング)は白くて、目先も白く、胸から腹にかけて汚白色で明瞭な縦斑がない。また、下嘴の基部に黄色味が確認できる。 […]