因島で見た野鳥【165】比翼連理(ひよくれんり)
種間托卵、種内托卵、つがい外父性で、鳥の繁殖システムの一部を述べた。これらの習性は、必ずしも、「かわいい」とはいえないかもしれないが、仲睦まじく可愛い鳥の姿を見る機会は多い。
玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇を詠(よ)んだ長恨歌に、「天にあらば比翼(ひよく)の鳥となり、地にあれば連理(れんり)の枝とならん」という二人の誓いが詠(うた)われている。「比翼」とは、2羽の鳥が翼を重ね合わせ、1羽の鳥のように飛ぶ様で、「連理」とは、2本の木が連なり、木目が一つになる様である。男女の仲睦まじさのたとえである。「鴛鴦(えんおう オシドリ)の契(ちぎり」も似たようなたとえである。人々の願いを野鳥の振る舞いに重ね合わせ、願いをかなえる励みや目標にすることは悪くはない。
写真①は、4羽のヒナを育てたカイツブリのつがいで、互いに見つめ合って絆を深めようとしている。
右のカイツブリの足元に2個の卵があるが、この後、さらに2個の卵が追加された。
写真②は、互いに羽繕いをして絆を深めているメジロである。
写真③はタカブシギのペアで、いわゆるプロポーズのために飛び上がり自分の姿を誇示するディスプレイ・フライトの場面と考えられる。
鳥は、さまざまな方法で絆を深め、繁殖行動に移る。その方法は滑稽(こっけい)なこともあるが、微笑ましい姿に見えることが多い。
写真・文 松浦興一
※訂正
以前、写真③のペアによる別の写真を、本連載【83】「タカブシギ闘う」として紹介したが、これを、「闘う」姿ではなくディスプレイ・フライトと訂正する。ディスプレイ・フライトを知らなかった筆者の浅学による誤りである。
ここに誤りを深く陳謝します。その他にも誤りがあると思われますので、お気付きの点は、「お問い合わせ」から連絡して頂けると幸いです。
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