因島で見た野鳥【144】キビタキ

キビタキは、オオルリ、コマドリ、ミヤマホオジロとともに、姿とさえずりが美しい「和鳥四品」の一つとして、かっては愛玩用に飼育されていた。もちろん、現在では、捕獲・飼育は出来ないが、バードウオッチングでは非常に人気のある野鳥の一つである。

写真は、因島土生町の石田憲ニさんが因島で撮影したキビタキ・オス成鳥の写真で、キビタキが因島で生息していることが確かめられた。

キビタキは、ヒタキ科キビタキ属の一種で、東南アジアで越冬し、サハリンから九州に夏鳥として飛来し繁殖する。全長は13.5cmで、メジロ(12cm)より大きく、スズメ(14.5cm)より小さい。

オスは、上面は黒く、眉斑(びはん、目の上にある眉のように見える線状の模様)と腰が黄色、翼に白斑があり、下面は黄色で喉は橙色。メスは、オリーブ褐色で地味な色合いである。写真は、オス成鳥の特徴をよく捉えている。

キビタキ属には5種の鳥がいるが、オスでは、眉斑と腰が黄色であれば他種との識別はほぼ誤りはない。メスは、オオルリのメスともよく似ており識別は容易ではない。

キビタキは、森林性鳥類の一つで、比較的暗い林に縄張りを持ち、主として昆虫食である。

明るく多様な鳴き声で、「聞き做し」も様々に表現されるが、例として、地鳴きは「ピッ ピッ ピリリリ」、さえずりは「ホッヒィーフィフフー」などである。

日本鳥類目録7版(PDF)によると、キビタキの亜種として、キビタキ(基亜種)とリュウキュウキビタキ(亜種)があり、因島に飛来したのはキビタキ(基亜種)である。リュウキュウキビタキは屋久島や南西諸島で主に留鳥で、黄色の眉斑が額でつながる傾向がある

キビタキの写真を提供していただいた石田憲二さんに謝意を表します。(7月9日・記)

文:松浦興一 写真:石田憲二

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