因島で見た野鳥【51】コゲラ

キツツキ目キツツキ科の一種で、全長15cmでスズメよりやや大きいがスマートな体型で、日本にいるキツツキでは最小。頭から体の上面は黒褐色で、背には白色の横斑があり、胸側から脇にかけて褐色の縦斑がある。オスには、後頭部の両側に赤い羽毛があるが、見えないことが多い。写真の個体は赤い羽毛が見える時があるので、オスである。人里近くの林にすみ、民家の立木にも飛来する留鳥。「ギィーッ ギィーッ…」という特徴のある鳴き声や、嘴を木に打ちつける音(ドラミング)でコゲラの飛来に気付くことがある。

本稿連載(42)の写真でも分かるように、ホトトギスの趾は2本が前方で2本が後方を向く「対趾足」をしている。キツツキ類も「対趾足」であるが、樹幹にとまるときには、後方の趾一本を横に開き4本の趾で樹幹をしっかりと掴む。両足と尾羽で垂直の姿勢を保ちながら、木の幹に嘴を打ちつけて穴を開けて、巣を作ったり木の中の虫を長い舌で搦めとる。ドラミングは、縄張り宣言や威嚇のためにも発する。キツツキのドラミングは1秒間に20回ほどの速さで行われるが、脳震盪などにならないのは、キツツキが「高度な耐衝撃システム」を持っているからである(尾田十八、他/日本機械学会論文集A編71巻701号2005-1)。

キツツキ類は、古くは、「けら」(虫)を「つつく」鳥として、”けらつつき”とも呼ばれ、その後、”けら”とか”きつつき”と呼ばれた(図説鳥名の由来辞典)。”こげら”は、小型の“けら”の意味。

(文・写真 松浦興一)

因島で見た野鳥【42】ホトトギス

 

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