ふるさとの史跡をたずねて【283】住吉神社(尾道市因島重井町宮沖新開)

住吉神社(尾道市因島重井町宮沖新開)

場所は、前回の近くだが、フラワーセンターから案内した方がわかりやすい。

前回同様、因島重井町のフラワーセンターの正面をまっすぐ海の方へ下る。方角としては北西である。道路を突き抜けるとゴミステーションと古紙置き場がある。その古紙置き場の向こうに、石でできた小祠がある。

正面には「住吉大明神」、右側に「元治元子六月」、左側に「新開中」と書かれている。

宮沖新開の住吉神社である。大きさとしては村四国のお堂と変わらないが、全体が立派だ。自然石を重ねたものではなくプロの石工の作品であることが一目でわかる。

干拓地の安全祈願といえば、やはり堤防が決壊しないことだろう。それを願って干拓地の土地所有者らが建てたものである。

前回の常夜燈より南側が伊浜新開で、今回の住吉神社より東側で、かつ常夜燈より北側で、トウビョウガワラより南側が宮沖新開である。2つの新開の堤防は直角に交わり海側はさらに埋め立てられJAの集荷場などがある。元の堤防の反対側にはそれぞれ小さな池がある。干潮時に海に放出される水を溜める池で、因島重井町では「タンポ」、因島では「潮待ち」「潮持ち」などと呼ばれ、一般的には「潮廻し」と呼ばれているものである。

さて、新しい埋立地ができる前には、この住吉神社は私の記憶では2つの堤防が交差する海側にあった。その下には宮沖新開の潮廻しの樋門があった。道路拡張とともに、移動されるのは他の石碑などと同じである。

写真・文 柏原林造

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