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海賊-自由と仲間と家族と-

海賊・自由と仲間と家族と【16】最終回

 そのために、自らを厳しい掟で縛った。しかしそのおきては仲間との結束を意味するものであり、自由に生き続けるための要であった。”年齢よりも心であり、経験である”、”決して抜け駆けをしてはならない”。このおきてを守ることによって、海賊たちは、誰にも与えなかった自分の忠誠を、仲間に差し出すことを約束した。...(05/05/28) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【15】

[5月21日] 海賊・自由と仲間と家族と【15】 (要約) 一 かねがね海賊を停止しているにもかかわらず、瀬戸内海の斎島(いつきしま 現広島県豊田郡豊浜町)で起きたのは曲事である。...(05/05/21) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【14】

[5月14日] 海賊・自由と仲間と家族と【14】 第二次 木津川河口の合戦 鉄甲戦艦登場  信長の鉄甲戦艦。信長は、九鬼水軍 九鬼嘉隆(よしたか)に命じて、海賊の持つ最大の船 安宅船に、鉄を貼り付けた船を6艘作らせた。『秀吉と武吉 目を上げれば海』では、この船を「城」、そして「化物」と描写されている。そう、鉄板張りのあんな重い船が動き回れるわけがないのである。海上に浮かぶ巨大な城。火器を跳ね返し、上から攻撃を仕掛ける、動きの鈍い化物。この鉄張りの...(05/05/14) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【13】

[5月 7日] 海賊・自由と仲間と家族と【13】 六、海賊 自由な民  これだけの厳しい規則、しっかりした組織、その上日本の動脈 瀬戸内海をよく知っている。この海賊を部下にした大名は怖いもんなし!……って甘い!海賊は客分となっても、家来にはならないのだ。陸の武士は、主君と家来の関係を大切にする。忠義を尽くせば、主君に領地を守ってもらえるからだ。いわゆる、鎌倉時代の「御恩と奉公」「一所懸命」の精神である。 ...(05/05/07) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【12】

[4月30日] 海賊・自由と仲間と家族と【12】  検使とは働船(戦闘する船)1艘に1〓2人いて、その船の兵士・足軽・水夫にいたるまでの者たちの活躍ぶり、その活躍の軽さや重さ、剛毅な働きだったか臆病だったかなどをよく見届ける役である。海賊たちの活躍はその後、検使によって、ひいきされることなく、大将に伝えられる。よって、海賊たちは、その働きは常に検使によって正しく評価されるので、目立とう、手柄を立てようなどと考えずに、いつも協力し合い、必死に働くこ...(05/04/30) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【11】

一番目の教えについて  「けんか」。これは海賊には禁物である。なぜか。船の上だからである。船板一枚の向こうは海。そう、潮流の向きが変わりやすく、流れが速く、複雑な地形の、あの瀬戸内海である。考えたくもないことだが、海に投げ出されてしまえば、すぐに波にさらわれ、岩に体を叩きつける。船の上で行動しているので、一人でも欠ければ大損害だ。水夫が一人いないだけでも船は走らない。また、いさかいごとに気をとられ...(05/04/24) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【10】

水練の者 役割 海中での探索。 資格 水泳は日本の水軍で必須科目だが、その中でもとりわけ泳ぎが達者でなければならない。 日本水軍にあって、南蛮水軍にないもの  泳ぐことに対する見方は、日本水軍と南蛮水軍の間で大きく異なる。日本では泳ぎは軍事的に重要視されているが、南蛮では船乗りが泳げるかどうかは重要視されていない。そのため実際、南蛮の水軍の中では、泳げる者の方が少ないのである。上で、泳ぎに対する日...(05/04/16) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【9】

[4月 9日] 海賊・自由と仲間と家族と【9】 警固衆 海賊  当時海賊は、商船などの護衛もしていたのだ。商船に、警固のために海賊が乗り込むことを『上乗り』と言う。海賊は、目的地に到着したときに『警固料』を受け取る。つまり、海賊が商船の航海全体の安全を保障したわけである。上乗りがいなければ、ほかの海賊に襲撃されるおそれがあった。...(05/04/09) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【8】

[4月 2日] 海賊・自由と仲間と家族と【8】 山立のここがスゴイ!  前に述べたように、海賊の拠点である瀬戸内海は、海流の変化が激しい上に、島が多く、地形が複雑である。そのため、腕のいい水先案内人 山立がいないと、船を走らせることができない。しかも!何と海賊たちは、敵船が簡単に近づけないよう、海のあちこちにワナを仕掛けているのだ!例えば、...(05/04/02) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【7】

[3月26日] 海賊・自由と仲間と家族と【7】 船中の四功 舵取り 役割 舵を取ること。船の中では第2位の地位。よって、船頭が討ち死にをした場合、その代りの役となる。 資格 船頭並みの才能・経験が必要。 年齢 船頭が若ければ、舵取りは老練な者を用いるようにするが、この”老練”というのは、年齢の老いよりも、経験を積んでいるかどうかによるという。 選出方法 船に乗り込む水夫が、すべてよい者ばかりとは限らないので、数多い水夫の中から、能力のある者だけ...(05/03/26) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【6】

[3月19日] 海賊・自由と仲間と家族と【6】 船中の四功 船頭 能島(のしま)の渦潮...(05/03/19) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【5】

[3月12日] 海賊・自由と仲間と家族と【5】 海の民が守るもの  土地を持たない海賊たちは、何を守るというのだろう。海賊行為、それは海の民が貧しさの中で、どうにかして生きようとした結果である。そう、彼らが守るのは「生きる」こと、「命」である。命を懸けて命を守るのである。朝廷が海賊で海賊を退治しようとしたときも、遣わされた側の海賊も、相手の海賊たちが何としても生きようとしていたことを、痛いほど分かっていた。だからお互いを傷つけることはしなかった...(05/03/12) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【4】

[3月 5日] 海賊・自由と仲間と家族と【4】  「この船の積荷を少し頂いちゃえ。俺たちだって、生きなきゃならないんだ」  これではまるで海賊、というより、思いっきり海賊……。そう、海賊はここから始まった。しかし運ぶ側も運ぶ側で、このような海賊が進出したおかげで、積荷の一部をこっそり自分のものにすることができた。つまり、荷物を少し自分のために取っておき、役人には「海賊に取られました」と報告すれば、おとがめはなかった、ということである。 ...(05/03/05) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【3】

[2月26日] 海賊・自由と仲間と家族と【3】 ことばの輝き最優秀賞作品 因島高校三年 村上君佳 二、海上輸送の重要性  瀬戸内海は古くからの重要な航路であった。瀬戸内海抜きでは、日本の海運や船の歴史だけでなく、繁栄の歴史も語れない。瀬戸内海は、...(05/02/26) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【2】序章 海賊たちの海へ(続)

[2月19日] 海賊・自由と仲間と家族と【2】序章 海賊たちの海へ(続) ことばの輝き最優秀賞作品 因島高校三年 村上君佳  私がこの二つの作品から読みとった大きな点は、「海と陸は違う」ということである。多くの教科書は陸の視点から見られている。その証拠に、海賊たちの行動には、教科書で教えられた見方、すなわち陸の武士の見地で考えると理解できない点が多い。 ...(05/02/19) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【1】序章 海賊たちの海へ

[2月12日] 海賊・自由と仲間と家族と【1】序章 海賊たちの海へ ことばの輝き最優秀賞作品 因島高校三年 村上君佳  海賊。というと何を連想するだろうか。頭蓋骨の下に大腿骨をクロスさせた黒い海賊旗”ジョリー・ロジャー”をはためかせる、海の荒くれ者だろうか。『ピーター・パン』のフック船長を思い浮かべる人もいるだろう。 ...(05/02/12) 全文 >>
 

海賊・自由と仲間と家族と【0】連載にあたって

[2月 5日] 海賊・自由と仲間と家族と【0】連載にあたって ことばの輝き最優秀賞作品 因島高校三年 村上君佳  県教育委員会は2日、広島市の広島国際学院大で、平成16年度「ことばの輝き」優秀作品コンクールの表彰式を行った。論文「海賊―自由と仲間と家族と―」を応募し、高校修論・卒論の部で最優秀賞に輝いた因島高校3年村上君佳さんは他の授賞者とともに式場で映像を使いながら作品紹介をした。 ...(05/02/05) 全文 >>
 

水軍の論文で最優秀賞 因島高校3年 村上君佳さん(18)

[1月22日] 水軍の論文で最優秀賞 因島高校3年 村上君佳さん(18)  県教委主催の平成15年度「ことばの輝き」優秀作品コンクールの修了卒業論文部門で最優秀賞に輝いたのは、因島高校3年の村上君佳(きみか)さん(18)。 ...(05/01/22) 全文 >>
 

県「ことばの輝き」行事 因島高の村上君佳さん最優秀賞を受賞

[1月15日] 県「ことばの輝き」行事 因島高の村上君佳さん最優秀賞を受賞  県教育委員会は5日、同教委が行う平成16年度「ことばの輝き」優秀作品コンクールの授賞者を発表、高校修論・卒論の部で因島高校3年生村上君佳さん=写真=が、応募作品68点のなかから最優秀賞に選ばれた。 ...(05/01/15) 全文 >>
 

因島高校3年生が課題研究発表会 全県的レベルへ飛躍

[12月 4日] 因島高校3年生が課題研究発表会 全県的レベルへ飛躍  総合学科校としての充実をめざす因島高校(全日制384人、定時制65人)は11月29日、5・6時限を使って同校体育館で、3年生50人による課題研究発表会を行った。会場には、全校生徒や保護者が集まり、熱心にききいった。 ...(04/12/04) 全文 >>