2023年10月21日 / 最終更新日 : 2023年10月29日 times 因島椋浦町 松本肇短編小説Ⅲ 風の償い【9】【10終】 【9】 「お父さん、お母さん早く乗って」 明美はガレージから、アウディを出し乍ら言った。 明美には、心当たりがあった。 早苗が行くのは、椋浦の藤棚=写真㊤=に違いない。毎年、藤の花が咲く頃になると、早苗は明美を誘って、よ […]
2022年7月30日 / 最終更新日 : 2022年8月2日 times people 短歌はわたしの生きがい 戦時中の心の支えだった 松井嘉壽子さん(椋浦短歌会) 「ウクライナの ニュースを見るたびに 思い出す わが青春の 戦争の日々」 これは松井嘉壽子(かずこ)さん(95)が最近詠んだ短歌である。 愛媛県新居浜市出身、愛媛師範学校(現愛媛大学教育学部)卒業後、新居浜小学校教師とし […]
2019年8月31日 / 最終更新日 : 2019年9月9日 times 因島文学散歩 因島文学散歩【5】椋浦廻船燈籠(因島椋浦町) 椋浦廻船燈籠(因島椋浦町) 亀五郎は、芸州椋之浦(現広島県尾道市因島椋浦町)の生れで、十年ほど前(1851年)、船乗りとして江戸から帰航中、熊野灘で遭難、破船漂流してアメリカ商船に救けられ、サンフランシスコに上陸した。一 […]
2019年1月12日 / 最終更新日 : 2019年1月21日 times people スポーツ推進委員・西本茂樹さん 文科大臣表彰 尾道市因島椋浦町在住の尾道市スポーツ推進委員・西本茂樹さん(73)が文部科学大臣表彰を受けた。36年間にわたりスポーツ推進委員を務めてきた功労が、その対象になった。 旧因島市体育指導委員になったのが1982年。審判の資格 […]
2018年8月18日 / 最終更新日 : 2018年9月7日 times 因島外浦町 日本遺産の「法楽おどり」因島椋浦町で勇ましく舞う 広島県無形民俗文化財であり、日本遺産「村上海賊」の構成文化財の一つである、因島椋浦町の法楽おどりが15日、同保存会(西本茂樹会長)23人によって行われた。里帰りした家族づれや町内外の見学者、写真愛好家が、踊りの周囲を取り […]
2018年7月28日 / 最終更新日 : 2018年8月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【94】小早川氏の墓(因島椋浦町) 小早川氏の墓(因島椋浦町) 一ノ城跡の北側、椋浦町内に小早川氏の墓がある。艮神社から西へ少し進むと、道端に説明板があるので、そこから畑の中に入ればよい。 五輪塔、一石五輪塔と「蒲刈小早川家先塋域(えいいき)」と書かれた碑 […]
2018年7月21日 / 最終更新日 : 2018年8月1日 times ふるさとの史跡をたずねて ふるさとの史跡をたずねて【93】一ノ城跡(因島椋浦町) 一ノ城跡(因島椋浦町) いきなり、ぶっきらぼうな説明で恐縮ではあるが、地蔵鼻から北を見たら見えるのが一ノ城跡である。因島最高峰の奥山(観音山)の東にある雄大な山並が左から右へなだらかに下っていって、備後灘へ陥入する。海と […]
2017年8月19日 / 最終更新日 : 2017年8月23日 times 因島椋浦町 日本遺産の伝統の舞い 椋浦町で法楽おどり 広島県無形民俗文化財であり日本遺産「村上海賊」の構成文化財の一つである、因島椋浦町の法楽おどりが15日、同保存会(西本茂樹会長)21人によって行なわれた。 踊り手は薄化粧し、浴衣・袴・たすき・はちまき・手甲・脚絆を身に付 […]
2016年12月10日 / 最終更新日 : 2016年12月29日 times 因島椋浦町 父のアルバム【38】第五章 苦難を越えて 父にとって10年4カ月間の椋浦時代は、教師としての円熟期だったのではないだろうか。その後、2年間他校の校長を務めたが教育委員会に移り、教育現場から去った。 椋浦小学校百周年記念誌への寄稿文に父は、 「椋浦教育の道を求めて […]
2016年12月3日 / 最終更新日 : 2016年12月18日 times 因島椋浦町 父のアルバム【37】第五章 苦難を越えて ひとりも子供を産んだ経験のない行に突然、5人の子供ができた。いくら気丈夫な行といえども戸惑ったに違いない。彼女を一番てこずらせたのは、最も「母」を必要としていた5歳の末っ子の私であった。 兄や姉と違って私は、母としての行 […]
2016年11月19日 / 最終更新日 : 2016年12月7日 times 椋浦小学校 父のアルバム【35】第五章 苦難を越えて 父や行の「不幸」や「苦難」を私は想像したことがなかった。再婚して間もないふたりは、5歳の私には幸せに見えたし、希望に溢れているように思えた。それ以来、そのことを信じて疑わなかった。 子にとって父や母というものは絶えず強く […]
2016年10月8日 / 最終更新日 : 2016年10月14日 times 因島椋浦町 故郷への手紙【29】長い休日(椋浦編) 長い休日(椋浦編) こんなに暗かったかな? 夜の海、よく家を抜け出してここへ来た。 あの頃にくらべると、外灯も家の電気も少なくなったな。 波の音が聞こえる。 虫の音が聞こえる。 ただそれだけ。 防波堤に座って眺める景色、 […]
2016年9月17日 / 最終更新日 : 2016年9月22日 times 三庄保育所 父のアルバム【27】第四章 新しい出発 戦後まもなく産声をあげた保育所に情熱をかたむけた私の養母である松本行(ゆき、旧姓青木)は昭和29年9月、女性として初めて三庄保育所の専任所長に任命される。それからおよそ4年間、その職務を全うする。退職後は主婦業と農業に専 […]
2016年9月10日 / 最終更新日 : 2016年9月15日 times 因島椋浦町 父のアルバム【26】第四章 新しい出発 父の戦後のアルバムは30冊近くあるが、そのなかにずば抜けて整理された2冊を見つけた。それらには「行さんの面影」とタイトルが付けられている。 「行さん」とは、父が椋浦町で運命的に出会い、妻の死後に再婚し、戦後の人生を共にし […]
2016年9月3日 / 最終更新日 : 2016年9月15日 times 因島椋浦町 父のアルバム【25】第四章 新しい出発 敗戦そして占領は、父の新しい出発の舞台となった。 私の父―松本隆雄は、敗戦の翌年の1946年(昭和21)12月、椋浦小学校に新任の校長として赴任し、1957年(昭和32)3月までのおよそ十年間勤務した。父にとって椋浦小学 […]
2016年8月20日 / 最終更新日 : 2016年8月23日 times 交通 鏡浦町と外浦町間 片側通行可能 6月に西日本を襲った大雨の土砂崩れにより通行止めとなっていた、水軍スカイライン鏡浦町と外浦町間県道は9日、仮設のガードレールなどを設置して、通行が可能になった。 崩落場所のうち2ヶ所には信号機が設置され、片側通行ができる […]
2016年8月20日 / 最終更新日 : 2016年8月23日 times 因島椋浦町 椋浦町伝統の法楽舞 日本遺産の踊り披露 日本遺産「村上海賊」の構成文化財の一つである、因島椋浦町の法楽踊りが15日、同保存会(西本茂樹会長)によって行なわれた。 広島県無形民俗文化財でもある法楽踊りは、化粧した男たちが、浴衣、袴、たすきはちまき、手甲・脚絆に太 […]
2016年6月25日 / 最終更新日 : 2016年6月30日 times 事故・事件・災害 水軍スカイライン土砂崩れ 鏡浦・外浦間が通行止め 西日本を襲った大雨によって21日未明、水軍スカイラインの鏡浦町と外浦町の間で土砂崩れが発生し、通行止めになった。復旧の見通しはたっていない=写真。 三庄―椋浦―鏡浦―外浦―中庄を走る三浦線のバスは、三庄―鏡浦の往復運転の […]
2016年5月7日 / 最終更新日 : 2016年5月8日 times おかめはちもく 囲碁本因坊戦尾道対局 秀策生家で初めて開催 第71期本因坊戦第1局が9日(月)・10日(火)、因島外浦町の本因坊秀策囲碁記念館に再現された秀策生家=写真上=で開催される。同所でタイトル戦が行なわれるのは初めてのこと。今期の本因坊戦は、囲碁界初の7冠を達成した井山裕 […]
2015年8月29日 / 最終更新日 : 2015年9月2日 times people 歌集「瀬戸乃水泡」上梓 大西貴志男さん(因島椋浦町) 因島椋浦町の砂文字短歌会会員の大西貴志男さん(83)が歌集「瀬戸乃水泡」を6月、上梓した。「水泡」は「みなわ」と読む。 大西さんは椋浦町に生まれる。三原工業学校卒業後、因島高校普通科に入学・卒業。因島郵便局に勤務。同局局 […]
2015年8月22日 / 最終更新日 : 2015年9月2日 times 因島椋浦町 椋浦町伝統の法楽踊り 海岸で保存会が披露 広島県無形民俗文化財の因島椋浦町法楽踊りが15日、同保存会(西本茂樹会長)によって行なわれた。 艮神社から28番札所・大日寺を経て潮の引いた海岸で勇壮な舞を披露した。その後、墓所前で踊りを終えた。 独特の掛け声、鉦と太鼓 […]
2015年7月30日 / 最終更新日 : 2015年7月30日 times 因島椋浦町 因島椋浦町に祖先持つ 青木昌彦名誉教授死去 日本人初のノーベル経済学賞の有力候補とされた、尾道市因島椋浦町に祖先を持つ青木昌彦スタンフォード大学名誉教授が米国時間15日、死去した。77歳。 青木名誉教授は2009年3月31日、夫人とふたりの娘さんとともに椋浦町を訪 […]
2015年5月16日 / 最終更新日 : 2015年5月16日 times イノシシ 相次いで猪ワナに 猟友会の取り組み 4月から5月にかけて因島猟友会の藤原雅俊さんが仕掛けた箱ワナに相次いでイノシシが掛かり駆除された。 その数は、三庄町、土生町、椋浦町、鏡浦町で合計14頭(13日現在)にのぼった。藤原さんは、「かつてない駆除数である。これ […]
2014年8月23日 / 最終更新日 : 2014年8月23日 times 因島椋浦町 椋浦と外浦で法楽舞 伝統を2町で継承 しまのわで注目高まる 広島県無形民俗文化財の因島椋浦町の法楽踊りが15日、同保存会(西本茂樹会長)によって行なわれた。 独特の掛け声と鉦と太鼓の音。艮神社を出発点に、28番札所の大日寺を経由して海岸沿いの広場で勇壮な踊りを繰り広げた。 同日、 […]
2011年7月2日 / 最終更新日 : 2015年6月10日 times 交通 因島東部海岸を走る三浦線バスの説明会 市が日・祝運休提案 因島中庄町(入川橋)~因島鏡浦町~因島椋浦町~因島三庄町(千守)と因島東部海岸を走る三浦線バス=写真=の日・祝運休についての説明会が6月23日鏡浦町、24日椋浦町で開かれた。 このバス路線は尾道市が運行しており、平日7往 […]
2010年4月24日 / 最終更新日 : 2021年3月24日 times はっさく・柑橘 はっさくブリュレが好評 アロエなど6品も 因島椋浦町の青木農園(TEL0845-22-7135)は17日、同町の椋の里ゆうあいランド交流館で、はっさくを使った新しいタイプのスィーツと健康美容食品アロエベラなどの実演試食会を行なった。調理と実演は、廿日市市在住のフ […]
2007年11月24日 / 最終更新日 : 2024年5月10日 times 因島椋浦町 世界的経済学者・スタンフォード大学 青木昌彦名誉教授 祖先訪ね因島椋浦町へ ノーベル経済学賞の可能性が最も高い日本人研究者のひとりと言われ、来年から国際経済学会連合の会長に就任する、米国スタンフォード大学・青木昌彦名誉教授が、祖先を訪ねて尾道市因島椋浦町を訪ねる意向であることが分かった。 その発 […]
2007年8月11日 / 最終更新日 : 2015年4月11日 times people 地域伝統芸能の継承 因島椋浦町法楽保存会会長 西本茂樹さん(62) 中世・室町時代にまでさかのぼるとも言われる因島椋浦町の法楽踊り。その保存会ができたのは昭和42年のこと。初代会長・松井年幸氏、二代目・故平澤文人氏、三代目・川島康男氏=写真右、そして4代目が、現職の西本茂樹氏(62)=同 […]
2007年2月3日 / 最終更新日 : 2015年6月10日 times 因島椋浦町 空襲の子【22】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 椋浦小学校廃校のこと わたしは、御調郡三庄町で生まれたが、因島市立椋浦小学校の卒業生である。昭和21年に父の松本隆雄が椋浦小学校の校長に着任するとともにわが家族は椋浦町に引っ越したが、2歳にも満たないわたしだけは三庄町に住む祖父母に育てられた […]