2021年8月7日 / 最終更新日 : 2021年12月21日 times 戦争 元英軍捕虜著「地獄船で広島へ」翻訳本発行 因島での体験を綴る 電子書籍版は半額 テレンス・ケリー氏は1920年、イギリスリバプール市で生まれ、第二次世界大戦中日本軍の捕虜になるまで、イギリス、ヨーロッパ、極東で、イギリスの主力戦闘機「ハリケーン」を操縦していた。 1942年3月30日、ジャワ島で捕ら […]
2015年2月21日 / 最終更新日 : 2015年2月21日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【17・完】おわりに テレンス・ケリー氏の著作「日本人と暮らす」の12章「因島空襲」に出会うことによって、私が知りたくとも知りえなかった大戦末期の因島について、肌身で感ずることができた。これは非常に大きな成果だった。 ケリー氏の著書を読みなが […]
2015年2月14日 / 最終更新日 : 2015年2月14日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【16】四章 戦争の終結 ケリー氏の著書の12章「因島空襲」の記述が終了しようとしている。その間際に彼は、とってつけたように広島と長崎の原爆投下について書いている。 その内容は、因島空襲の描写とは打って変わって、まったく真実味がなく、説得力を欠い […]
2015年2月7日 / 最終更新日 : 2015年2月7日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【15】四章 戦争の終結 戦争の終結という局面が英軍捕虜にとって何を意味しているのか、ケリー氏は最悪の場合を想定していた。永続的な奴隷労働か、それとも全員の銃殺か。 これは真剣な話で、真実に遠からずだったと思う。最初にアメリカ軍が上陸した時に、終 […]
2015年1月31日 / 最終更新日 : 2015年1月31日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【14】第三章 因島大空襲 ケリー氏の記述にあるように捕虜収容所も攻撃された。それは無理のないことであった。収容所は三庄工場に連なる造船所の敷地に建てられており、しかも工場の岸壁と同様に海に面していた。 その日、工場とそれをとりまく居住地帯が爆弾と […]
2015年1月24日 / 最終更新日 : 2015年1月24日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【13】第三章 因島大空襲 ケリー氏の7月28日空襲の記述は、土生工場から三庄町の捕虜収容所の場面に変わる。著作の58ページに、連合軍が終戦直後に航空機から撮影した収容所の写真を掲載している。 それには、収容所の全景、さらに後方に三庄工場と三庄町神 […]
2015年1月17日 / 最終更新日 : 2015年1月17日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【12】第三章 因島大空襲 ケリー氏の写真による、7月28日空襲での土生造船所の被害の分析がつづく。ケリー氏は土生工場への空襲を目撃していないのだから、捕虜仲間に尋ねたり、連合軍資料を参考にしたに違いない。 さらに南にもっと大きな船2隻とそれらの間 […]
2014年12月20日 / 最終更新日 : 2014年12月20日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【11】第三章 因島大空襲 家老渡工場への空襲の描写はさらにつづく。 工場の側壁は、およそ5、6フィートまでがレンガか石壁でできており、その上方は屋根の高さまでガラスがはめられていた。 (外に出た時)空が機銃掃射や、爆弾投下中の飛行機で覆われている […]
2014年12月13日 / 最終更新日 : 2014年12月13日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【10】第三章 因島大空襲 いよいよケリー氏の記述は、7月28日の因島大空襲に移った。その書き出しは、「最後の、そして最も劇的な出来事は7月28日である」というものである。捕虜としてのその日の空襲体験を彼がどのように語るか、翻訳の段階から興味津々で […]
2014年12月6日 / 最終更新日 : 2014年12月6日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【9】第二章 初めての空襲 6月23日に因島の造船所に飛来した連合国側の戦闘機の群れは、最終的にどこに向かったのか。その前日の22日、B29は呉海軍工廠造兵部を攻撃し壊滅させている。これとの関連はあるのだろうか。 それにしても、5月5日や6月23日 […]
2014年11月29日 / 最終更新日 : 2014年11月29日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【8】第二章 初めての空襲 ケリー氏の「5月5日」の描写はつづく。 しかしながら、この3倍のV字編隊は、このような3集団の最初に過ぎないと判明した。なぜなら更に二つのV字編隊が現れ、合計81の巨大な爆撃機となったのである。恐ろしくないというなら、す […]
2014年11月22日 / 最終更新日 : 2014年11月22日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【7】第二章 初めての空襲 ケリー氏は、因島への最初の空襲である「3・19空襲」の際の日本側の誤認について言及している。 まず、この日の冒頭に現れた敵機を「日本軍の飛行機と推測して、船舶は砲撃を控えた」のである。さらに午前十一時に突然に現れた二十七 […]
2014年11月15日 / 最終更新日 : 2014年11月15日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【6】第二章 初めての空襲 テレンス・ケリー著「日本人と暮す」の12章「因島空襲」は次の文章で始まっている。 独、伊、日本軍からの爆撃を受け、機銃掃射を受けた後に、今度は英米軍からの爆撃・機銃掃射を受けるはめになった。 著者は、自らが置かれている日 […]
2014年11月8日 / 最終更新日 : 2014年11月8日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【5】第一章 証言者 テレンス・ケリー氏は、自著「日本人と暮す」を英国人だけではなく日本人が読むことを期待していたようだ。 今年の6月、因島図書館にケリー氏の著書が、愛知県春日井市の市野美子さんによって寄贈された。私の全く予期しなかったことだ […]
2014年10月25日 / 最終更新日 : 2014年10月25日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【4】第一章 証言者 つい最近のことである。全国の艦載機空襲被害を調査している仙台市の女性から、英機動部隊が米機動部隊とともに7月28日に因島を空襲したという調査結果が、私に届けられた。初めて知る事実である。 このリポートによって、部分的な修 […]
2014年10月18日 / 最終更新日 : 2014年10月18日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【3】第一章 証言者 私は、「天皇のお客さん」の著者であるクック氏のことを時代の証言者だと思った。彼は、戦時下の因島を実際に生きたばかりか、その体験を一冊の書籍にしたのである。残念ながらそこまでした日本人は一人もいなかった。 クック氏は次のよ […]
2014年10月11日 / 最終更新日 : 2014年10月11日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【2】第一章 証言者 因島捕虜収容所が開設されたのは、私の生まれるほぼ2年前の1942年(昭和17)11月23日である。場所は、因島三庄町八区の海岸沿いである。その正門は道路をはさんで石田芳栄堂の前にあったという。私の生家から150メートル位 […]
2014年10月4日 / 最終更新日 : 2014年10月4日 times 英軍捕虜は何を見たか 英軍捕虜は何を見たか【1】はじめに はじめに 私だけであろうか。身近なこと――例えば私の住んでいる街で何が起きて、何が起きようとしているのか――そうしたことが最も刺激的で重要なものだと感じるようになった。大きな変わりようである。 思春期から、広島や東京に飛 […]
2014年6月21日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 戦争 元英軍捕虜著書 因島図書館に寄贈 大戦中に因島三庄町にあった因島捕虜収容所にいた元英軍捕虜のテレンス・ケリーさんの著書「日本人と暮す」が17日、愛知県春日井市の市野美子さんによって寄贈された=写真。 この本は、因島空襲など1942年~日本の敗戦までの収容 […]
2013年6月29日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 戦争 日立造船で体験した 英軍捕虜の因島空襲 出版物に克明に記述 1942年(昭和17)から日本の敗戦まで、因島三庄町にあった英軍捕虜収容所におり、日立造船工場で強制労働についていたテレンス・ケリーさんの著書の翻訳作業が進み、因島空襲の実態がさらに明らかになりつつある。 その本は、19 […]
2012年12月1日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 戦争 元英軍捕虜が記した因島空襲の実態 英文書籍の翻訳始まる 因島中庄町在住の岡野誠さんは11月初旬、第二次大戦下に因島三庄町にあった英軍捕虜収容所に収容されていたテレンス・ケリーさんが著した、英文の「日本人と暮らす」を入手した。 ケリーさんは1942年11月から日本の敗戦まで収容 […]
2011年4月16日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 因島にて… 因島にて… つかみかけた確信【67】 時代遺跡の島(18) 現代史への責任(3) 著者のフレッチャー‐クック氏は、因島収容所内での虐待行為について、冷徹な観察眼をもって次のように分析している。
2010年11月20日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 因島にて… 因島にて… つかみかけた確信【48】 予期せぬ出会い(2) BC級戦犯として処刑された捕虜収容所の村上宅次大尉と因島出身の夫人をテーマに小説に描こうとしている、愛媛県新居浜市の文筆家・越智大円さんが、因島にやってきた。書き始める前に是非とも訪れたかったという […]
2008年5月3日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 戦争 戦時の父の足跡たどる元英軍捕虜隊長の子息 因島に追体験と交流の旅 太平洋戦争下の因島三庄町にあった捕虜収容所に収容されていた英国兵捕虜のハロルド・プリチャード隊長(准尉)の子息イアンさん(69)=写真右=が4月25日、因島を訪れ、亡き父の足跡をたどる追体験と交流の旅になった。 まっさき […]
2008年4月12日 / 最終更新日 : 2015年5月17日 times 因島三庄町 因島捕虜収容所・英軍プリチャード隊長子息 25日、三庄町跡地を訪問 太平洋戦争下の因島三庄町にあった捕虜収容所に収容されていた英国兵捕虜のハロルド・プリチャード隊長の子息イアン・プリチャードさん(69)が25日、因島を訪問する。 イアンさん一行は午前中捕虜たちが強制労働についていた日立造 […]
2007年3月10日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 国際交流 因島折古の浜で海水浴 英国兵捕虜写真を公開 昭和20年9月帰国直前 10年間にわたって行われた元戦争捕虜招聘事業が昨年10月で終了したのに伴い外務省欧州局西欧課の海野哲也外務事務官が6日、向島町、7日、因島三庄町を訪れ、関係者に感謝を述べた。 そしてその際、戦争が終了し解放された英国兵捕 […]