英国人元捕虜の息子と孫が日立造船などを訪問

太平洋戦争中、中国5県の捕虜収容所のうち尾道市因島三庄町8区には「広島俘虜収容所第5分所」があった。1942年(昭和17年)、インドネシアのジャワで日本軍に捕らえられ移送されてきた英空軍兵捕虜100人、香港で捕らえられ移送されてきた香港義勇防衛軍100人が暮らしていた。

今年3月13日、香港義勇防衛軍元捕虜ロバート・ラプスレイさんの息子であるダンカンさんと孫ロバートWさんと友人フレッドさんが「父親が暮らしていた因島と働いていた造船所を見学したい」と、現在暮らしているオーストラリアから来島した。ロバートさん本人1は現在102歳の高齢のためかなわなかった。

十数年前から元捕虜たちとの交流を重ねてきているPOW研究会の小林晧志さん(福山市在住)の案内で、捕虜が働いていた因島土生町の日立造船所因島工場の場内を見学した。

後藤アイメックス総務部長の案内で日立造船因島工場内を見学。

そして今は住宅地となっている収容所跡地(因島三庄町)を見て回った。父親が当時撮影した写真を頼りに収容所裏の小高い丘に登り想いをはせる場面もあった。

病死した捕虜を手厚く葬った無量寺(因島三庄町)を訪問。

日英同盟100周年を記念してイギリスから贈られ植樹したオークの木(因島三庄町の高齢者介護施設しまなみ苑敷地内2002年植樹)を訪れた。

その後、向島町にあった「広島俘虜収容所第4分所」跡地に向かった。向島収容所には、1942年(昭和17年)、インドネシア・ジャワで捕虜になった英軍兵100人と、1944年(昭和19年)フィリピンから移送されてきたアメリカ兵116人が暮らし、日立造船所で働いていた。跡地には、「平和と友好」をあらわすモニュメントが建てられている(2002年)。

【関連書籍紹介】

「地獄船で広島へ」元捕虜テレンス・ケリー著・尾道赤レンガの会訳。捕虜収容所での長く過酷な年月について、因島での暮らし、因島空襲についてなどがまとめられている。因島図書館・尾道中央図書館・広島県立図書館に所蔵、大手通販販サイトアマゾンで購入できる。

元英軍捕虜著「地獄船で広島へ」翻訳本発行 因島での体験を綴る 電子書籍版は半額

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