ふるさとの史跡をたずねて【379】文殊菩薩像(尾道市因島重井町白滝山)

文殊菩薩像

文殊菩薩像(尾道市因島重井町白滝山)

釈迦三尊像の向かって右(西)側が文殊菩薩である。文殊菩薩は普賢菩薩よりはるかに有名で「3人寄れば文殊の知恵」と言って、子供でも知っている。その人気の凄さは例えば天の橋立に行っても、何を見に行ったのかと疑うほどの盛況ぶりである。親は子に「知恵の神様だから」とか「知恵の観音様だから」しっかり拝んでおきなさい、というような変な日本語で説明する。それでも、見向きもせずに通りすぎるよりは、良しとしておこう。

普賢菩薩は象に乗っていたが文殊菩薩は獅子である。200年の時差を考えることは難しい。何が難しいかと言うと、200年前の人たちは象も獅子も見たことがなかった、と言うことを理解するのが難しい。それでも尾道石工たちは作らねばならない。どこどこへ行って見て来い!と親方に言われて・・と言うよりも、誰かが入手した薄墨のスケッチを手本に想像力で補ったと、私は思う。

象の方は鼻を少し長くしておけば(あまり長くすると折れる)済むが、獅子の場合は難しい。イノシシをイメージすれば百獣の王に笑われる。屏風絵などで唐獅子ぐらいは見ていたかもしれない。今でこそ獅子と言えばライオンであるがインドや中国にライオンはいなかっただろうから、これは想像上の動物である。

獅子の載っている台座には伝六を含む16名の寄付者の名前が彫られている。文政十年の寄進帳によると、「又三郎、長八、勘助、清三郎、藤四郎、有助、直吉、虎八、理八、増五郎、辰次郎、與左ヱ門、傳六、向田村信兵衛、向田村源吉、同熊八」で、合計730匁と記されている。文殊菩薩と同額である。

写真・文 柏原林造

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