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卒業論文・市町村合併

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【終】

 瀬戸田町の合併は、非常に興味深い研究だった。住民発議によって行われる住民投票によって設置された合併協議会がなぜ解散してしまったのか、というところから調査をしていくうち、瀬戸田町内にあった因習的・ムラ的な政治形態があるということがわかってきた。そして、直接民主政がそのムラ的な政治とぶつかるという稀な状況を見ることができたし、またそれがぶつかったとき何が起こるのか、ということを知ることもできた。この...(06/08/19) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【14】

 2つ目の問題は、そのしまなみ海道の全線開通である。尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道は平成11年に開通したが、生口島内部(6.5キロメートル)と大島内部(6.3キロメートル)の2ヵ所だけはまだ開通していない(図の点線部分)。それが平成18年の5月に全線開通することになるのである。...(06/08/05) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【13】

(3)今後の展望  平成18年1月10日、瀬戸田町および因島市は、正式に「尾道市」となった。観光に力を入れている瀬戸田町は、同じく観光都市である尾道市とともに、新たな観光事業を行っていく予定である。瀬戸田町が構想を練っている事業は4つある。...(06/07/29) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【12】

 瀬戸田町の区長会が三原市との合併を主張したのには2つの理由がある。まず1つ目が農協である。平成15年10月29日、三原市、竹原市、瀬戸田町、の三農協が合併予備契約に調印し、平成16年3月1日に新しい「三原農協」が誕生した。町行政にさきがける形で、農協が先に三原市と合併したのである。瀬戸田町の住民は、その約4分の1以上の人々が農業に従事している。その高い農業人口に比例するように、区長にも多くの農業...(06/07/22) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【11】

(b)区長会  瀬戸田町は、町内が14の区に分けられており、それぞれの区にはその区の代表である「区長」がおり、さらに区長会全体の代表者を一人置いた、15人で成り立つ組織である。これは、瀬戸田町の町議会の議員数と同じである。...(06/07/15) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【9】

 合併を考える会が署名を集め始めてからわずか半月で署名の数は有権者数の3分の1を超え、さらに拡大の勢いを見せていたが、平成16年9月9日、柴田町長は自ら辞表を提出した。と同時に、次期町長選への出馬を表明した。この出馬の際に柴田町長が掲げた合併の方針は、なんと尾道市との合併であった。...(06/07/01) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【8】

 柴田町長は、「単独町制ではやっていけないから合併する」という従来の方針を転換し、「当面は単独で行き、新しい合併の枠組みを探す。平成17年3月31日までに合併申請という『市町村の合併の特例に関する法律』の期限には縛られず、期限なしの合併を考える」とした。...(06/06/17) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【7】

 三原広域合併を望む住民たちのほとんどは、三原市を生活の中心としており、瀬戸田―三原間の架橋の完成を望む人々であった。ところが、平成14年8月20日の市長会議で、藤田雄山県知事が、瀬戸田―三原間の架橋構想について「費用に対する効果から考えても、実現する可能性は極めて低い」との知事判断を下したため、三原派住民たちの勢いは低下した。...(06/06/10) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【6】

(III)調査結果と考察 (1)合併までの流れ  平成12年11月、政府の合併推進策にのっとり、広島県は「広島県市町村合併推進要綱」を公表した。その中で瀬戸田町に示された合併のパターンは3つあった。...(06/05/20) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【5】

(3)対象地域および周辺地域の概要 (a)瀬戸田町  瀬戸田町は、東経133度5分、北緯34度18分に位置しており、広島県の南東に位置する瀬戸内海の島・生口島(いくちじま)と高根島(こうねしま)で成り立っている。面積は32.76平方キロ〓。人口は9606人の小さな町である。明治22年の明治の大合併の際に町制が施行され、昭和12〓30年の間に隣接する村々を吸収し、現在の形となった。平成18年1月10...(06/05/13) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【4】

(2)調査対象地域の選定  この研究では、広島県豊田郡瀬戸田町を調査対象地域とした。当初は対象地域を選ぶのが非常に難しく、平成の大合併の第一号都市となった兵庫県篠山市を対象にし、その合併の中での住民の暮らしの変化や行政の取り組みなどを調査しようと思っていた。しかし、「市町村合併と住民とのかかわり」を中心テーマにしようと思っていたのだが、篠山市には合併にかかわる住民運動などもなかったため、テーマに沿...(06/05/06) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【3】

 2つ目は、少子高齢化の進展である。急速に進行している少子・高齢化により、労働力人口の減少や経済成長の低下が懸念される一方で、医療・福祉等の社会保障関係経費は増大するものと見込まれている。市町村には、そのような状況下でもサービス水準を確保することが期待されており、市町村が提供するサービスの水準を確保するためには、ある程度の人口の集積が必要なのである。...(06/04/29) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【2】

 まず、分割とは、1つの地方自治体を廃し、その区域を分けて数個の地方自治体を置くことで、分立とは1つの地方自治体の一部の区域を分けて、その区域をもって新しい地方自治体を置くことである。たとえばA市が3つに分割されたとすれば、新しい地方自治体はB市、C市、D市となるが、A市から3つに分立するとなると、新しい地方自治体はA市、そして分立したB市、C市となるというわけである。...(06/04/22) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【1】

〓 はじめに  現在、「平成の大合併」と呼ばれる合併が日本中で行われている。「平成の大合併」とは、「市町村の合併の特例に関する法律(昭和40年3月29日施行)」が改正された、平成7年3月29日以降に行われた合併のことを意味する。「平成の大合併」第一号となったのは兵庫県篠山市(平成11年4月1日合併)で、この合併を皮切りに日本全国で数々の市町村合併が行われてきた。この改正された「市町村の合併の特例に...(06/04/15) 全文 >>
 

学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【連載にあたって】

[4月 8日] 学生が見た平成の大合併を検証 卒業論文・市町村合併 広島県豊田郡瀬戸田町を事例に【連載にあたって】 大阪市立大学文学部 岩木 拓也  瀬戸田町の合併問題が大学生の卒業論文になった。大阪市立大学文学部人間行動学科地理学コース専修の岩木拓也さん=写真=から3月末、彼が書いた卒論「市町村合併」〓広島県豊田郡瀬戸田町を事例に〓が届いた。「稚拙ではございますが、よろしければご一読お願いします」という手紙がそえられていた。...(06/04/08) 全文 >>
 

瀬戸田町の合併問題が大阪市立大の卒論テーマに

[10月22日] 瀬戸田町の合併問題が大阪市立大の卒論テーマに  瀬戸田町における合併問題が大学生の卒業論文になる。大阪市立大学文学部人間行動学科地理学コース4回生の岩木拓也さんは14日から17日までの4日間、瀬戸田町に滞在し取材を行った。 ...(05/10/22) 全文 >>