79歳老人のフーテン 2023東北の旅【25】5月13日①女川
2023年5月13日（金）①
昨夜は睡眠を十分とったにも拘わらず疲れが抜けていない。そのためゆとりをもって今日の予定地、女川に行くことにする。
10時過ぎに女川駅に到着する。広い駅前広場は前回の旅で感じた底抜けの解放感・明るさは無くなり、3組ほどの家族連れが散歩したり談笑したりとゆったりとした雰囲気になっていた。
商店街のシーパルピアは若者たちが女川には場違いなファショナブルなブティック・手作り小物屋・ピザ屋などを開店していろんなイベントを企画しポスターなどが張り出され、ポップな音楽が流れていたが、今は様変わりし落ち着いた雰囲気になっていた。
観光客は前回の旅の時と比較すると減少しているがその多くは若者で、落ち着くべきところに落ち着いて堅実な観光地に進み始めた印象である。コロナ禍もあり店舗の入れ替わり何軒かあったように見受けられる。
シーパルピアの幅の広い商店街はわずかな傾斜があり女川湾を見下ろしながら歩ける最上級のプロムナードである。
プロムナードを突き抜け海岸に下って県道を横切ると、前回の旅では工事中であったエリアは公園になっていた。ここにはカップルや家族連れが10組以上楽しく時間を過ごしている。
そこから50メートルも下ると女川港があり女川湾の風景は目の前にあり解放感がある。
驚いたのはその公園に旧女川交番の鉄筋2階建て建物が基礎の大きな杭ごと抜かれて転がっているのだ。津波の引き波で引き抜かれ破壊されたもので女川の震災遺構になっている。ちょっとユニークな震災遺構であり津波のすごみがあらためて教えてくれる。
旧女川交番震災遺構
（田中伸幸・因島田熊町旧田中書店）
筆者近影
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