「社会を明るくする運動」入選作文【11】明るい社会にするために

尾道地区保護司会(村上俊昭会長)が行った第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

明るい社会にするために(中学校の部 尾道地区更生保護女性会会長賞)

栗原中学校1年 三次こころさん

みなさんは、犯罪や非行のない明るい社会をつくるにはどのようなことが大切だと考えますか。私は、まず、犯罪や非行をしてしまった人達が立ち直れるような世の中にしなければならないと思います。

犯罪や非行をした人達も、再び社会に復帰しなければなりません。そのような人達が立ち直るには、本人が反省し、努力することももちろん大切です。しかし、その時に周りの人達が彼らを受け入れず、孤立させてしまえば彼らはまた同じことをくり返してしまうかもしれません。だから私は、犯罪や非行をした人が立ち直るには、本人の努力も大切ですが、社会が彼らを受け入れ、手を差しのべてあげることが大切だと思います。

社会を明るくする運動には主に2つの活動があります。一つは更生保護活動、もう一つは広報活動です。

一つ目の更生保護活動とは、罪をつぐない再出発しようとする人達の立ち直りを助け、再び犯罪や非行を犯すことを防ごうとする活動です。更生保護活動の中の一つに更生保護施設という施設があります。犯罪や非行をした人の中には周りに頼ることのできる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、一人で生活することが難しかったりとすぐに自立更生ができない人達がいます。ここでは、そのような人達を一定の期間保護して、その円滑な社会復帰を助け、再犯を防止するという役割を行っています。

他にも保護司という人達もいます。この人達は犯罪をした人達が再び犯罪をすることがないようにサポートしてくださる人達です。保護司さんたちは定期的に犯罪や非行をした人と面接を行い、生活上の助言や就労の手助けを行ったり、少年院や刑務所に収容されている人が釈放後にスムーズに社会に復帰できるよう必要な受け入れ態勢を整えたりします。

二つ目の広報活動は街頭広報、ポスターの掲出、新聞やテレビなどで広報する活動です。

この活動は平成二十二年から歌手の谷村新司さんも参加されています。インターネットで見たコマーシャルにも谷村さんが出演されていてそのコマーシャルの動画は、谷村さんの息子さんが編集されたそうです。私がそのコマーシャルをみて、特に心に残った言葉は

「帰る家があるということ、それはおかえりなさいの声を聞くということ。」

というところを

「辛という字は幸という字の一歩前。」

というところです。

一つ目の言葉は、犯罪や非行をしてしまった人達にとって、地域社会で暮らす人の「おかえりなさい。」と迎え入れてくれる暖かい気持ちは欠かせないものだという社会への呼びかけだと思います。

二つ目の言葉は辛いことがあっても一歩先には幸せが待っていると犯罪や非行をした人達が立ち直れるようその人達に向けたメッセージだと思います。

私は、犯罪や非行をした人達にとって、社会に復帰するということはとても勇気がいることだと思います。だからそのような人達を暖かく迎え入れてあげられるような社会にしたいです。そのためには一人一人が自分にできることを考えて生活することが大切だと思います。そこで私は二つのことを考えました。

一つ目は、地域の人に積極的にあいさつをすることです。住民どうしであいさつができれば、自然とコミュニケーションがとれる暖かい地域になると思います。

二つ目は、人を差別のない目で見ることです。どうしても昔犯罪や非行をした人を心のどこかでこわいと思ってしまうことがあると思います。でも昔は昔、今は今でそのような人たちも一歩ふみ出して変わろうとしているわけだから、そこは私たちも一歩ふみ出さないといけないなと思いました。

いつか犯罪や非行をした人を受け入れて、みんなが笑顔で暮らせる世の中になったらいいなと思いました。

第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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