2016年4月16日 / 最終更新日 : 2024年2月26日 times 故郷への手紙

故郷への手紙【17】思うこと

思うこと

ふと気がついた。
物が溢れている環境に流されている自分がいる。

24時間のコンビニ、夜中まで開いているスーパー。
野菜やお肉はコンビニで買えてしまう。
どこでも何でも手に入る。
「これじゃいけん!」
欲しいものや食べたいもののすべてが手に入るばかりではない。
それなら、作ればいい。無ければ工夫すればいい。
工夫する楽しさや、面白さは特別。
そういう発想を持てたのは、実家での暮らしのおかげだと思う。
料理や裁縫、畑仕事や日曜大工、作ることの楽しさを自然と感じていた。

因島は、橋がつながっていて、バスも船も通って、便利な島だ。
島にいた頃は分からなかった。
スーパーや商店街があること。
病院だっていくつもある。
しまむらやダイソーもある。
こんなにも恵まれていたんだなと、つくづく実感する。
内側にいるときは、何もないと思ってばかりいた。
外側から見ると別世界のように見える。
海や山がキラキラ輝くように、何気ない町の隅々が愛おしく思える。

そんなことを思った帰り道でした。