尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【8】「良いとこ見つけ」
尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第65回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。
「良いとこ見つけ」
因北小学校六年 江口郁輝さん
ぼくたちの学級では毎日、一日の出来事の中で、友達がしていた良いところを書くノート「良いとこ見つけノート」を記録する活動に取り組んでいます。「良いとこ見つけノート」は、難しく考えて書くものではありません。ふだんの、クラスの中の一人、だれかの良いところを見つけて書くのがこのノートです。
このノートは、クラス全員分の数があってノート一冊一冊に一人一人の名前が書いてあります。そのノートを、先生が毎朝シャッフルをして配ります。渡されたノートの名前を見て、その日一日その人の行動を見つめ、良いところを見つけて書くというシステムです。
このノートを読んで初めて「自分のここが良かったんだ。ぼくがやっていたことは、良いことだったんだ。」と気づくこともあります。書いている人がじっくり観察して書いてくれているので、自分の良いところが分かります。自分でも分からなかった自分の良いところをこのノートを通じて知ることができるので、みんなうれしい気持ちになるのです。
また、このノートは毎日書くので、書く方の自分にも、いくつかの力が備わりました。
一つ目は、相手の良いところをすぐ見つける力です。学校に行く途中でも、あいさつをしている人を見たら、その人の良いところを一つ見つけられたことになります。あいさつをすることはとても良いことなので、そのことをノートに書くこともできます。
二つ目は、だれに対しても、同じ書き方をする力です。前までは、自分とあまり仲の良くない人のことは、良いところをあまり見つけることができず、短い言葉で終わってしまったり、
「これぐらいでいいか。」とてき当な文になったりしていました。でも、今では、一人一人に書く文に、差がなくなってきました。
ぼくは、良いところを言われた人は、みんなうれしい感情になると思います。だから、人の良いところを見つけると、ぼくもなんだか、自分のことのように喜べるようになりました。
良いところを見つけると、その人に対して感謝する気持ちが心にあふれてきます。その気持ちを表現した言葉こそが、
「ありがとう。」
なのです。そして、良いところを見つけてもらった人も、感謝の気持ちがわくと思います。「ありがとう。」という言葉を聞くと、絶対にだれもがうれしくなるはずです。だから、ちょっとしたことでも
「ありがとう。」
という言葉を伝えていこうと思っています。
この世の中には、だれでも一度は良いことをしたことがあるはずです。もちろん、罪をおかしてしまった人も、その人たちの良いところを見ずに差別してしまうのは、おかしいと思います。だから、ぼくたちのクラスでやっているように、全世界の人たちがみんな、一人一人の良いところを見つけて、伝え合っていくことが、社会を明るくする一歩だと思います。そして、「ありがとう。」という感謝の言葉があふれる世の中になるようにしていきたいと思います。
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