ふるさとの史跡をたずねて【338】宝篋印塔(今治市大三島町宮浦)

宝篋印塔(今治市大三島町宮浦)

大三島の大山祇神社には巨大な宝篋印塔(ほうきょういんとう)が3基あり、それも一遍上人ゆかりのものと伝わっている。

一遍上人は空也上人が始めた踊り念仏を広めながら全国各地を遊行した人である。また死後、時宗の開祖と言われている。

それよりもまず一遍上人とは、伊予の豪族河野氏23代通信の孫、河野時氏のことであることを強調しておきたい。

そして河野氏は、特にその配下の水軍は大山祇神社を篤く崇拝していたから、ここに一遍上人ゆかりの宝篋印塔があると聞いても、納得できる。

しかし、一遍上人は「捨聖(すてひじり)」とも呼ばれるように、一切の所有物を捨てたことは有名である。

そのような人が、このように大きな石塔を自分の財力で作るということは、普通では考えられないことではなかろうか。

だから多少のゆかりがあるかも知れないが、一遍上人との深い関係を考えることに対しては、私は懐疑的である。

写真・文 柏原林造

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