「社会を明るくする運動」入選作文【15】社会を明るくするためには

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第73回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

社会を明るくするためには(中学校の部 尾道市入選作品)

吉和中学校3年 鎌澤志帆さん

安全で安心して生活できる明るい社会、それはどのようにすれば実現できるのだろうか。近年、いじめ、虐待、自殺などのニュースが絶えない。

その中でも、今回私は非行のある少年について調べてみる事にした。

私がこのことについて調べようと思ったきっかけは、学校で行われた防犯教室の授業で少年院での生活やどんな人が少年院に入るのか、罪を犯した少年はどのような気持ちなのかなど、まだ二十歳に満たない人が犯罪を犯した場合のことを知ったことだ。それまで「少年院」や「非行少年」という言葉は知っていたが、そこがどういう所なのか、どういう人のことをいうのか、詳しくは知らなかった。だが、話を聞いて知っていくうちに、私は家族とのコミュニケーションの時間を増やす、大人が常識やルールを守るといった些細なことで社会を明るくできるのではないだろうかと考えた。

非行に走る少年には、親からの過剰な期待、家庭内暴力、離婚、放任、無視など様々なことがストレスとなり最終的に非行に走る傾向があることが分かった。また、一般少年に比べ、非行少年は「親から愛されていないと感じる」と答える人が多いことも分かった。

犯罪を犯した少年は、少年鑑別所ということろで少年の性格や非行性を鑑別され、その後、家庭裁判所で少年審判が行われる。その少年審判で更生施設への送致の保護処分を受けると、その更生施設の一つとして少年院へ少年の身柄が送られる。少年院に送られた少年たちは少年院の中で生活を送りながら更生をしていく。

少年院では、入所する少年の更生と社会復帰への支援を目的とし、まるで学校のような教育活動を受けることになる。出所後に就職で困らないように職業指導や就労支援も行われている。しかし、いくら少年院で少年の更生や社会復帰に力を入れているといっても、進学や就職など、社会へ復帰するときに悪影響が出てしまうケースはゼロではない。学校から退学処分を受けてしまったり就職活動が困難になってしまったりすることも十分に考えられる。

犯罪を犯してしまって少年院に入らなければいけなくなってしまった少年たちは「なぜこんな事をしてしまったのだろう。」「犯罪を犯してしまう前に戻りたい。」と後悔したり、少年院で自分と向き合う時間が増えたことで徐々に被害者のことを考え、罪の重さを理解し自分がやった事の重大さを感じたりするそうだ。

私は非行のある少年について調べてみて、今まで犯罪を犯した人は悪い人だと思っていたが、犯罪を犯してしまった人の中にはやりたくなかったけどやらざるを得なかった人や、身の回りのことや家庭環境のせいで非行に走ってしまった人もいることを知った。

そして、少しでも犯罪を犯してつらい思いをする人が減るように、一度犯罪を犯してしまった人が二度と犯罪を犯さないようにするために、「自分は関係ない」と思っている人もささいなことから気をつけていけば少しでも社会を明るくできるのではないか、と私は思う。

第73回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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