「社会を明るくする運動」入選作文【11】自分を安売りしない

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第73回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

自分を安売りしない(中学校の部 尾道地区保護司会会長賞)

向島中学校3年 植田真央さん

「私の奴隷になれと言われたら、何円で自分を売りますか。いくらでもいいですよ。引き受けると、一生私の奴隷になりますが、週に何回か、簡単な仕事をお願いするだけです。」

先日、私たちの通っている向島中学校に広島の鑑別所で働いている方が来てくださり、始まったと同時に、こんな質問をしました。選択肢は四つあって、十万円、百万円、千万円、一億円又はそれ以上だったのですが、意外にも十万円から百万円以内の人が多かったため、鑑別所の方は驚かれ、そして私たちに言いました。

「自分を安売りしてはいけないよ。」

この質問は、闇バイトの勧誘のようなことを言い、私たちが安全か、それもと危険なのかを判断していたようです。

最近、闇バイトで〝受け子〟と呼ばれる、麻薬であったりお金であったりを受け取って、誰か特定の人に渡すということをして逮捕される若い方がたくさんいるとよくニュースで耳にします。実際に、もしかしたら私たちの中学校の二年生も、相手を助けられるなら自分を安売りすることなどいとわないと思う優しい人が多いので、闇バイトをしている自覚はないけれど、してしまっていたという人が出てくるかもしれません。

闇バイトに手を染める理由は、人それぞれだと思います。先程述べたように無自覚で、手助けをしたつもりが、実は闇バイトだったという人もいれば、興味本位だったり、家の事情でお金が必要だったり、このような理由が挙げられると思います。

闇バイトをしてしまった人以外であっても、なぜ犯罪を犯した人はいつも悪い目で見られるのでしょうか。怖そうとか、関わらない方がいいとか、「犯罪を犯した人」というだけでそういった悪い印象や偏見をもってしまうからだと、私は思います。

ですが、犯罪に手を染めてしまった人にも、心の優しい人はたくさんいると思います。だからこそ私は、どんな理由があったとしても軽い気持ちで犯罪に手を染めないでほしいと思います。自分や家族、友達を守ってほしいです。

先日、鑑別所の方が来て教えてくださったように、年齢に合わせて巻き込まれやすい犯罪と、犯罪を犯さないことの意義についてを、非行をしてしまった方や専門の方に教わる回数を一学期間に二回行うなどして増やしていくことで、犯罪・非行のない地域社会づくりをすることができるはずです。

それだけで本当に犯罪を防ぐことができるのかと思われるかもしれませんが、私の心にはとても響きました。
私は、優しく平和な心を持つ尾道市民とみんなが呼ばれる未来になることを願います。

第73回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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