大浜埼灯台等の施設 国の重要文化財指定へ(尾道市因島大浜町)

尾道市因島大浜町にある「旧大浜埼通航潮流信号所施設」が5月17日、国の文化審議会で新規に「重要文化財」として指定するように、文部科学大臣に対して答申された。灯台及び信号所などが重要文化財に指定されるのは、広島県でさらに因島でも初めてである。

新規に重要文化財に指定される建造物は次の通り。

【旧大浜埼通航潮流信号所施設】1894年(明治27)灯台設置、1910年(明治43)通航信号塔と潮流信号機など設置。1954年(昭和29)潮流信号塔へ転用され1959年(昭和34)には自動化して無人運用が始まり、現在も稼働している。航航する船舶に交通状況や潮流の方向を知らせる。施設につながる山道入り口は「八十八か所霊場1番札所霊山寺」がある。

  1. 通航信号塔=木造平屋建て、塔屋3基。1910年(明治43)建築の現存する唯一の木造通航信号塔で貴重なものである。現在、大浜埼灯台記念館として活用されている。
  2. 昼間潮流信号機=布刈瀬戸の潮流の方向を示すために設置された。
  3. 夜間潮流信号塔(大浜埼灯台)=高さ9・3メートルで石造りの灯塔の上に鉄製の灯籠が載り、全体は白色塗装。海面から灯火までの高さは18メートル、明暗光白の光が到達する距離は約22・2㎞。1894年(明治27)に三原瀬戸をぬける航路のために、8灯台が設置されたうちの一つ。現在も運用されている現役の灯台である。
  4. 検潮器浪除塔=陸上との往来には桟橋が設けられている。

    検潮器浪除塔(撮影渡邉義孝)

  5. 旗竿=日本ばかりでなく、外国の船舶や軍艦から信号を受けた時は、この旗竿に国際信号旗を掲げて応答していた。

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