「社会を明るくする運動」入選作文【6】共に笑い、共に悲しみ、共に楽しむ

尾道地区保護司会(村上俊昭会長)が行った第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

共に笑い、共に悲しみ、共に楽しむ(小学校の部 尾道市入選作品)

長江小学校4年 吉田修嗣さん

「友達って、ぼくにとってどんなそんざいなんだろう。」そんなことを考えた一学期だった。

ぼくの友達には、いろいろな人がいる。力が強くてやさしい人。とても足が速い人。ふだんあまりしゃべらないのに、時々おもしろいことを言ってみんなを笑わせてくれる人。計算がとくいな人。いたずら好きではずかしがり屋の人。みんなそれぞれちがうからこそいっしょにいて楽しいこともあるし、けんかが起きることもある。けれど、友達はぼくにとってエネルギーのひとつになっているのは、まちがいない。

ぼくは今までに、あまり仲がよくなかった友達に助けられた経験がある。その時、びっくりして、ありがとうと言えなかった。「なんで仲がよくない友達なのに、助けてくれたんだろう。」あとになればなるほど、心がもやもやした。家に帰ってからも、「なんであの時、すなおにありがとうと言わなかったんだ。仲がよいとか関係なく、助けてもらったのに。」自分がしたことを後かいし、次からはちゃんと自分の思いを言葉で伝えようと思った。

しかし、友達はいろいろな形で自分の前に現れる。それは徒競走の時間だった。

「位置について、用意ドン。」

あやまろうと決めたのにいざ始まると「この人には負けたくない。」と思ってしまった。その時、ぼくにとって友達は、ライバルになっていた。走り終えた後、

「やるなあ吉田くん。」

と言われて、すごく気分がよくなった。けれども、あとになってからなかなかありがとうと言うことができない自分にもやもやした。「なんで感しゃできないのだろうか。」いろいろ考えるうちに、自分が必要以上にプライドが高いことに気付いた。

けれども、友達はまたちがった形で現れた。ぼくが他の友達とけんかした時に、けんかをしずめてくれた。その時のぼくは、なかなか気持ちを落ち着かせることができずイライラしていた。そんなぼくの話を聞いてくれて、

「それって本当なの。よくないよね。」

と、いっしょになっておこってくれた。ぼくの気持ちによりそってくれて、とてもうれしかった。

その後ぼくの考えが変わった。それはライバルになっても、あまり仲がよくなくても友達は友達で変わりはない。どんな形であろうとぼくにとってかけがえのない、大切なそんざいであることだ。あまり仲がよくなくて気が合わない人でも、かかわってみると知らなかったことや新たな一面を見つけることだってできるかもしれない。たとえ苦手な人でも、おたがい助け合い、協力すればもっと仲のよい友達になれるのかもしれない。

そういうかかわりをくりかえすことが、これからぼくがいしきをして取り組まなければならない事だと思った。

今の社会は先が見えず、不安なことも多いし、これからの世の中がどのようになっていくかは分からない。けれども、今まで大切にされてきた人とのかかわりはこれからもなくしたくない。そのためには、一人一人を大切に思いやることと協力することが社会を明るくするための第一歩だとぼくは考える。だからこそ、共に笑うこと、共に悲しむこと、共に楽しむことなど、全てをたくさんの人と共有したい。

ぼくが考えたことやこれから取り組もうとしていることは社会にとっては小さなことかもしれない。けれど、何もしないよりは自分から行動して、明るい自分をみんなに伝えていけたらと思う。

第71回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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