地域の大切な財産を守るプロ 岡野登記測量事務所（尾道市因島土生町）開業37年を迎えて
岡野登記測量事務所は、尾道市因島土生町1762番地16バス通りに面してある。因島・瀬戸田地域で登記関係を担う事務所は現在、土生町2・田熊町1・中庄町2・瀬戸田町1とあり、島しょ部の人々の暮らしを支えている。その一つが岡野登記測量事務所である。
公正・誠実に歩む
昭和60年2月、最新測量機器と測量コンピュータを備え事務所を開業した。同年、広島県公共嘱託登記土地家屋調査士協会に創立会員として参画した。
事務所代表の岡野隆一さん（65）は開業37年を振り返り、「勇んで開業したものの、まったく仕事の依頼がなく、電話番と専門書の読書をする毎日でした」という。
しかし少しずつ依頼があった仕事を公正・誠実に行い、弁護士・税理士・司法書士らとの連携によって難解な事件も解決できるようになり、いつの間にか名前が知られるようになった。
次世代に向け3人体制へ
広島法務局因島出張所の尾道支局への統合、因島市の尾道市への合併そして深刻な人口減少に直面して、事務所の存続を悩んだこともある。
そんな時、隆一さんが土地家屋調査士の資格を取得した年に生まれた二男・隼也さん（37）が京都の会社を辞めて、しかも仕事先で知り合った富山県出身の里奈さん（35）とともに因島に帰り、一緒に事務所を手伝うこととなり、平成30年2月から3人体制が始まった。今では、隆一さんの妻・千恵子さん（65）が裏方の経理事務を担っている。
「島しょ部全体の大切な財産を守る登記測量のプロフェッショナルとして、これからも全力でサポートできるようにさらなる努力をしていきたいと思います」と、隆一さんは心意気を語る。
岡野登記測量事務所スタッフ。左から千恵子さん、隆一さん、隼也さん、里奈さん
さらに、長男の紘大（こうた・39）さんは東京表参道でフィトネスクラブインストラクターとしてまたダンサーとして活躍。三男の泰士（たいし・33）さんは松村金属で働く。
登記測量事務所の仕事について
登記測量事務所の仕事は不動産（建物・土地）の表示に関する登記手続き。
たとえば、家の新築や増築、取り壊した時、その所有者は物理的現況を報告するため、法務局へ表示に関する登記の申請をしなければならない。
また、土地の境界がわからないとき、土地を複数に区画したい時は、その土地の測量、調査によって境界を明確にし、必要に応じて分筆登記などの表示に関する登記の申請手続きを行う必要がある。
これらの複雑な手続きを、専門家である「土地家屋調査士」が依頼者の代理人として行う。
不動産に関する相談は、代表・土地家屋調査士・岡野隆一▽土地家屋調査士・岡野隼也▽行政書士・岡野里奈まで。
【問い合わせ】TEL 0845-22-5130 岡野登記測量事務所
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