創業100周年が4年後に迫っている。祖父正さんが大正10年、現在の本店工場の地に創業。創業訓を三つに定めた。

一、大きく儲けるな、小さく儲けよ

一、人を大切にする経営

一、美味しいものは、必ず売れる

現社長の幸平さんは「お祖父さんから、美味しいものをつくれよ」と言われたことが忘れられない。

二代目の父弘さんが、尾道市に出店。後に三代目の幸平さんがそこに、会社の現状を維持するために本社を移転した。

因島郵便局前店が開店したのが昭和60年。他にパルディ因北店、因島中庄店、日立前売店、田熊町売店、弓削島売店がある。

現在、年間通じて和菓子洋菓子あわせて約200種類を製造している。時代を反映して、瀬戸田産のエコレモンを使った「れもんケーキ」が老若男女に好評である。

創業以来の代表名菓である「島そだち」は、幅広く親しまれている。「創業以来の作り方を守っている。色々と菓子を作っているが依然として、『島そだち』を超えられない」という。

会社は、社長夫妻、姉夫妻、妹夫妻が柱となっている。四代目尚平さん（27）が2年前、製菓学校を卒業し、5年の修行を終えて帰ってきた。少子高齢化が進む時代に創業100年を迎える。その課題にどう立ち向かっていくか、これが共通の想いだ。

「地元の信用が第一だ。向う三軒両隣なんですよ。手作業の温もりを大切にした菓子作りに努めたい」と社長は語る。

左から三代目金山幸平さん、四代目尚平さん

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