因島で見た野鳥【95】鳥の片足立ち①

凍てつく川に鶴が片足で立っている写真をよく見るが、片足立ちをする理由として、「疲れた足を休めるため」とか「冷い水に体温を奪われないため」といわれる。確かに、羽毛がない足に動脈が通っているので、熱を奪われやすい。

しかし、因島で見た鳥の写真例を示すが、多くの鳥は、水中だけでなく地上でも暖かい時でも、片足立ちをしているので、先述の「理由」に疑問を持っていた。

同じような疑問を持った研究者(Chang Y-H,Ting LH)が、2017年の学術誌(Biology Letter 13)に、『Mechanical evidence that flamingos can support their body on one leg with little active muscular force(フラミンゴが筋力を使わないで片足立ちできる仕組み:筆者の意訳)』の論文を発表している。

これによると、フラミンゴの死体や生体を用いた実験から、フラミンゴが片足に重心を乗せ、安定した片足立ちができる事を実験的に証明し、フラミンゴが片足立ちをする理由は、「筋肉疲労や熱損失を減らすためではなく、片足立ちの方がエネルギーの消費が少なくて済む」ことらしい。

カルガモ

写真㊤の左側のカルガモに、足元から水面に垂直に伸ばした直線を付け加えたが、カルガモも重心を足元に乗せているように見える。「(他の鳥では実験をしていないので:筆者の補足)証拠はないが、他の鳥でも片足立ちでエネルギーを節約している可能性がある」とも述べている。

門外漢の筆者は、その後の研究で、この論文が、専門家にどのように評価されているのかを知らないが、この論文の主旨は、筆者の観察と照らし合わせれば、納得のいくものである。

(文・写真 松浦興一)

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