因島文学散歩【13】中庄公民館周辺(因島中庄町大江)

中庄公民館周辺(因島中庄町大江)

東京オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれているが、前の東京オリンピックの時、ウルトラCという言葉が流行った。時代もどんどん進化していたが言葉もまた同様であった。ウルトラCがウルトラQになり、ウルトラマンになり、ウルトラマンタロウへと進化したのは、懐かしい思い出である。今回はそのウルトラCを使う。

中庄公民館から中庄郵便局へ向かって歩こう。東へ向いて歩き始めて、左手に路地が伸び、その先を見ると庄屋屋敷がある=写真。そのT字路のところで立ち止まろう。そこが宮地伝三郎さんの生まれたところだと教わった。

私は宮地氏の詳しい家系図を持っていないので、鴻雪爪(おおとりせっそう)翁と伝三郎さんとの血縁関係はよく知らないが、近いところでお生まれになっておられるので、同じ竹之内宮地家の遠くない間がらではないかと思う。

伝三郎さんに『アユの話』(岩波新書)がある。これは自然科学書であるから、羊頭狗肉ではないかと叱られそうである。そこで…ウルトラCを使って、文学的に読むことにする。だからといって村上水軍の家老の子孫だからアユの縄張りの発想が生まれたとか、縄張りの記述が冴えているなどという愚にもつかぬことを書こうというのではない。逆に伝三郎さんの研究による動物の生態から、村上水軍の社会でも、そうであっただろうと学ぶことができると思う。

メダカも、狭い水槽の中へとじこめると、いちばん強いのが底近くへ、次のが中層へとなわばりをつくり、あぶれた連中は表層へかたまることがある。このときいちばん強いのを水槽から取り除くと、その場所へ次に強いのが入り、順々になわばりの持ち主が変って、最後の空席には、あぶれていたのが入る。宮地伝三郎『アユの話』(岩波新書)56頁。

(文・写真 因島文学散歩の会・柏原林造)

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