新しい「因南学園」構想

今回の因南学園構想(抗争ではありません)は、幼児教育から中学校までの、一貫教育のメリットがありますが、小学校がなくなる地域の、社会教育に与える影響や、地域の拠り所となっていた小学校の跡地や機能の問題が、忘れ去られていました。
どのような解決方法が一番良いのか対策を考えてみました。

現在の状況を分析してみると、

①三庄町・田熊町・土生町の児童数は、統合しなければならないほどの小規模校ではないが、将来的には、小規模校になる可能性がある。
②一貫教育は、メリットもあるがデメリットもある。国の考え方は、一貫教育への流れが見える。
③土生町の幼稚園・保育所施設は、老朽化して、耐震構造ではない。
④三庄町の幼稚園と保育所は、最近、統合された新しい施設である。
⑤田熊町の幼稚園は、私立のプロテスタント系の幼稚園で、歴史も古い。保育所は新しい施設である。
⑥土生小学校近くの消防署も耐震構造の観点からも、建替え時期が来ている。
⑦土生小学校・三庄小学校・三庄中学校・田熊小学校は、耐震構造でない。

住民の考え方を推測すると、
①田熊町の住民は、中学校の統合には、反対ではないが消極的賛成。小学校の廃止統合は、反対が多い。
②三庄町の住民も、田熊町住民と同じようで、中学校の統合には、反対ではないが消極的賛成。小学校の廃止統合は、反対が多い。
③土生町の住民は小学校・中学校の統合には、賛成だが、幼稚園だけのの統合には、一部の反対がある。

教育的観点から、今回の混乱を鳥瞰すると、
①今回の因南学園構想は、学校教育の面だけからの計画で、社会教育の影響や対策が一切考慮されていない。
②就学前教育には、保育所と幼稚園があり、ともに保育と就学前教育機関であるが、それらの整理がされていない。
③因島と尾道との、社会教育の考え方が、根本的な違いがある。
尾道市は、中央公民館方式で社会教育を行っている。
因島は、小学校区単位で公民館がある、分散型公民館で、社会教育を行っている。
それぞれ長短があるが、因島は、公民館単位で、社会教育を行い、料理教室・文化教室・スポーツなどが行われ、小学校とも連携してきめ細かい、活動が行われている。
土生町の公民館活動は、土生地区以外の参加者も多く、開かれた活動が行われている。公民館活動が手狭になっても、市民会館を利用するなど、広域的な活動が見られる。
三庄町は、公民館が手狭な場合は、人権福祉センターを、利用している。
田熊町は、公民館活動が手狭になっても、公的施設が利用しにくいためか、他地域からの受入には消極的な面がある。

スポーツ面から見ると、
町民大会を田熊町・三庄町とも、学校を、学校を利用して行っている。
土生町は、町民大会に代えて、グランドゴルフ大会を開催している。

各町ごとに、各種スポーツ大会を、学校施設を利用して行っている。

少年スポーツ少年団が各地区で、学校施設を利用している。

学校開放で、社会人も各スポーツ団体が、学校施設を利用している。

因島総合体育大会では、学校施設を利用して大会を行っている。

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新しい構想としては、複数が考えられるが、その一つを提案します。

①因島高校跡地に、土生保育所・土生幼稚園・土生小・三庄中・田熊中・土生中を統合した、新因南学園をつくる。
②三庄小と田熊小は、存続させ耐震工事を行う。
③土生小跡地は、体育館を残し、公民館を含んだ福祉センター施設を建設する。
④土生公民館跡地に、消防署を移設する。
⑤消防署跡地は、道路拡張と夕日が望める広場と駐車場施設にする。

将来的に三庄小と田熊小の児童数が、少しの減少の場合は、三庄小と田熊小を因南学園の分校とし、団体活動が必要な場合は、本校の因南学園で教育活動を行い、大幅に減った場合は、因南学園に統合し、小学校跡地は、社会教育などの施設とする。
この構想の長所としては、一貫教育の成果を冷静にはかれる。幼稚園・保育所を一つにすることで、幼児教育の格差が生じない。因南においては多様な幼児教育が選べる。
短所としては、一貫教育が、必ずしも良い結果を生むとは限らない点にある。

ここで言う、社会教育施設は、体育施設や介護教育や高齢者教室・コミュニティー施設・災害時の避難施設などを含んだ考え方です。

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