久しぶりに、ゼンマイ式掛時計時計の分解掃除を行いました。
最近では、電池のクオーツ式になり、正確で手間が掛からないのでゼンマイ式を使う人が減ってしまい、修理もあまり来なくなりました。
機械を時計の木枠からはずし、ばらばらに分解して、歯車を一つ一つ洗浄液の中でブラシで洗います。
歯車のホゾが入る穴が、磨耗で大きくなっているところを、たがねを使って修正します。
乾燥させて、元のように組み立てます。
組み立てるとき、歯車と歯車のタイミングと組み合わせを調節します。
あわせマークを打って置くようにしています。
歯車・ゼンマイ・カム・バネなどに、それぞれに合った油をさしたり塗ったりします。
つけすぎも良くありませんが、腕時計ほどシビアーではありません。
機械を木枠に固定して、微調整を行います。
時打ちの音は、バネの強さで調整しますが、今回の時計は20年以上使っているのでゼンマイが弱くなっており、音が小さくなりますが、弱めに調整しました。
最後に振り子の片振り調整を行って、針をつけて、時うちの数を確認して終了です。
4~5日動かして、止らなかったり時間が狂わなければ、お引き渡しです。
最近は取り付けにお伺いすることが多くなりました。
ゼンマイ式の掛時計の修理料金は、5.000円から1万円程度です。
移動中に破損することがありますので、振り子をまずはずしてから、柱からはずして下さい。