ふるさとの史跡をたずねて【325】喜多浦八幡大神神社(今治市伯方町木浦甲1463)

喜多浦八幡大神神社(今治市伯方町木浦甲1463)

伯方島へ行ったら 北浦八幡神社へ一度は訪ねてみたい。長い石段と小山の上の神社という配置は珍しいものではないが、境内が広いせいか明るくて楽しいところである。

伯方町北浦にある北浦八幡神社は、正しくは 喜多浦八幡大神神社と呼ばれ、長い歴史をもつ。白鳳2年(674)に博多筥崎八幡から勧請されたので、この島が伯方島と言うようになったと伝わる。ただ、その最初の地はどこかわからないが、およそ400年ほど経て、現在地へ社殿が建てられた。

古い時代の勧請の伝承はともかくとして、伯方島の地名語源説話にそれを結びつけることには、抵抗がある。やはり、共通の地名を付けたのなら、もっと狭い地域にハコザキとかハカタとかという地名がついたと思う。

また、ひとつ気になるのは境内神社である伊方神社は、元は別のところにあったものだが、貞観2年(860)に従五位下が授けられていることである。栄枯盛衰は世のならいとはいえ、その時代には、北浦八幡神社には、ここで想像するような華やかさはなかったのかもしれない。

現在は、山上の豪華な社殿のみならず、石段下の鳥居や狛犬なども見事だし、そこに続く参道周辺は門前町のような落ち着いた雰囲気で、好感がもてる。

写真・文 柏原林造

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