ふるさとの史跡をたずねて【304】高龍寺閻魔堂(今治市吉海町名田居高龍寺)

高龍寺閻魔堂(今治市吉海町名田居高龍寺)

高龍寺の山門の近くに閻魔堂があり、怖い顔をした閻魔大王をはじめ、不気味な顔をした面々が山門をくぐる人を監視している。

学校で、教師が生徒の成績や素行を記録したノートをエンマ帳と言って生徒からは恐れられているが、閻魔堂の中にはエンマ帳は見られない。

閻魔大王とは何か?

高龍寺は真言宗のお寺であるから、仏教の世界観を反映したものであろう。それも死後の世界の。死後の世界には天国と地獄があり、その地獄の支配者だと言う。この世で悪いことをしたので地獄に落とされたのであるから、罪人である。罪人を支配するのが獄卒である。だから怖い顔をしているのであろう。

また地獄の裁判官で生前の罪が裁かれて、数ある地獄のどこに送られるかが決められる。その時、生前の善悪を記したノートを持っている。これが閻魔帳である。そして嘘をつけば舌を抜かれる。

それぞれの地獄に支配者の王がいて、その10人のトップが閻魔大王で、裁判長となる。閻魔堂には閻魔大王を中心にその十王が整列した裁判所の様子が並べられている。顔は怖いが姿勢を正し、裁判官の制服を着て、勢揃いしている。

写真・文 柏原林造

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