ふるさとの史跡をたずねて【426】小学校史⑥尋常小学校
小学校史⑥尋常小学校
戦前の小学校の名称としては国民学校とか尋常小学校と呼ばれるものが一般的である。その尋常小学校も時代と共に制度がころころと変わるので実態が理解しにくい。
明治19年の小学校令で、それぞれ修業年数4年の尋常小学校と高等小学校とされた。そのうちの尋常小学校が義務教育とされた。
それが明治23年の改正小学校令では修業年数が3年または4年と後退した。
明治33年の再改定(第三次)で修業年数が4年と統一され、さらに高等科2年が推奨された。(高等科を設置した学校は尋常高等小学校と呼ばれた。)
重井村では明治21年4月に、学校の等位を尋常科と定め、重井尋常小学校と改称した。しかし、分教場を5月に善興寺、7月に峰松次郎七邸内に置いてあるので、入学者が増えたと言うことであろう。そのためか翌年1月に郷新開に校舎を新築し3月30日に竣工式を行っている。教員室、玄関、校具室、宿直室などがあり初めて学校らしい建物ができたことになる。(配置図)
重井村では、明治26年12月1日に高等科(3ケ年)の入学式を行った。これは28年5月に4ケ年に改められた。
昭和16年に国民学校となるまで続く尋常小学校6年、高等小学校2年となるのは、明治40年のことであるから、それまでの制度の変遷を記述するのは複雑であるし、さらに個々の村の対応も多様であった。学校も大変だっただろうし、保護者も子供の年齢に応じて制度が異なるのだから困惑したことだろう。
(写真・文 柏原林造)
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