ふるさとの史跡をたずねて【324】平山画伯スケッチポイント(今治市伯方町木浦甲546)

平山画伯スケッチポイント(今治市伯方町木浦甲546)

木浦城跡、すなわち伯方ふるさと歴史公園には、平山郁夫画伯のしまなみ海道五十三次スケッチポイントの石板=写真㊤=もある。「伯方港四阪島と四国山系を遠望」と左下に書かれている。平成11年(1999)の作品である。

伯方港=写真㊦=の入口付近にある造船所では、クレーンがいろいろな方向に傾き忙しく動いている。船首の丸い貨物船のようなものが偶然同じところに入港することは考えられないから、作業用船台と考えられる。

はるか向こう、岬の先端上部に四阪島が見える。その向こうの四国連山は天候によって見えたり見えなかったりするが、因島よりはるかに近いのでよく見える。

四阪島は大小5つの小島からなるが、その2つの島の間は埋め立てられているので実質4島から構成される。

別子銅山の精錬所として人里遠く離れた無人島に設置されたことは当時としては画期的なことであったが、明治38年に四阪島で精錬所が操業を開始すると周囲に亜硫酸ガスが拡散し、却って公害は増えた。島全体の松が枯れたというようなことを教科書で読んだ人は多いと思う。
最盛期は大正末期で、島の人口は5千人を越え、社宅、学校などもあった。

また、新居浜、四阪島、尾道を往復する住友の専用航路が開かれ、木津川丸が運行した。石炭の黒煙を吐く木津川丸は三庄町沖を通り、陳情の結果、三庄町沖でも止まり乗せてもらうことができた、と言われている。

写真・文 柏原林造

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