因島で見た野鳥【100】ヒレンジャク 今年もやって来た

ナンテンの実を啄ばむヒレンジャク

ヒレンジャク 今年もやって来た

本連載【71】で紹介した全長17.5cmの冬鳥で、群れで飛来するが、気まぐれで神出鬼没、冬になればよく見られるという鳥ではない。

【71】では、2018年3月に飛来した大群の中の1羽の写真を掲載した。その時の大群の一部を写真㊦で示す。この時はクロガネモチの実を食べていた。

今年(2021年)2月4日に6羽ほどの群れがいた。その中の1羽が、ナンテンの実を啄ばんでいる様子が写真㊤である。

瀬戸田町の吉田田敬一郎・慶子夫妻が、因島で2月21日に20~30羽のヒレンジャクの群れを観測し、翌22日に群れを目撃した人もいる。夫妻はさらに2月28日にも群れを見た。今年は、複数の群れが飛来した可能性がある。吉田夫妻が撮影した群れの写真に、キレンジャクが混じっていたので、次回、キレンジャクを取り上げる。

鳥を含む動植物の名前には、それぞれの国・地域で用いられる名称、日本では(標準)和名と、規則に従って命名された世界共通の学名がある。学名は、属の名称と種小名(種の名称)の組み合わせである。ヒレンジャクはスズメ目レンジャク科レンジャク属の一種に分類され、和名が「ヒレンジャク」で、学名は「Bombycilla(レンジャク属の名称)japonica(ヒレンジャクの種小名)」である。これは、幕末に、名目上はオランダから長崎・出島のオランダ商館医として派遣されたシーボルト(Siebold)が1824年に命名した。japonicaは「日本の」という意味で、日本固有種の意味ではない。

種小名は、鳥の特徴に関連しているとは限らない。沖縄に生息する日本固有種のキツツキ「ノグチゲラ」の学名は「Sapheopipo noguchii」で、標本作製に貢献した野口さんを顕彰して、Seebohmが1887年に命名。そこから和名がノグチゲラとなった。日本固有種のアカヒゲの種小名はkomadoriで、コマドリの種小名はakahigeとなっている例もある。ラテン語を常用しない人には、学名は記号であるが、世界に共通の名称である。

写真・文 松浦興一

ヒレンジャクの群れ

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