2013年6月29日 / 最終更新日 : 2015年4月18日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【22】その作品に表現された「因島」 小説「因ノ島」の加筆の流れを表にして整理すると次のようになる。
2013年6月22日 / 最終更新日 : 2022年9月12日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【21】その作品に表現された「因島」 『自選全集』と『新全集』はそれぞれ出版方針が全く異なる。『自選全集』はその目録に特色として「収録作品の殆どに著者自身の厳正なる削除・加筆・訂正など徹底的な推敲が行われている」とある。 それに対し『新全集』はその目録に特色 […]
2013年6月19日 / 最終更新日 : 2015年12月29日 times 因島重井町 長寿と出版を祝う会 重井小フーちゃん先生 94歳の歩みが絵本に 「フーちゃん先生」と呼ばれる元重井小学校の教諭の橘高文子さん(94)の歩みが絵本になった。因島重井町出身の正路怜子さんが「せせらぎ出版」から4月、出版した。題名は「おいもがいっぱい フーチャン先生と因島・重井の子どもたち […]
2013年6月6日 / 最終更新日 : 2013年6月6日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【19】その作品に表現された「因島」 正面の家の、二階の薄ら明りには何の変化もなかった。事件は、その裏隣りの部屋かどこかで起こつてゐたに違ひない。たしかにその見当で、はつきりと「何だ、きたないぞ」と叫ぶ声がきこえた。暫くするとその家の潜り戸があいて、なかから […]
2013年6月1日 / 最終更新日 : 2013年6月1日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【18】その作品に表現された「因島」 続いて小説「因ノ島」の内容についてであるが、「井伏文学のふるさと」(2000年9月22日ふくやま文学館)には次のようにその内容が紹介されている。
2013年5月25日 / 最終更新日 : 2013年5月25日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【17】その作品に表現された「因島」 第三章 小説「因ノ島」考 (1)はじめに 井伏は昭和23年(1948)1月、「文芸春秋」に小説「因ノ島」を発表した。井伏が疎開中に取材した疎開小説の一つである。 初出「因ノ島」プランゲ文庫
2013年5月18日 / 最終更新日 : 2013年5月18日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【16】その作品に表現された「因島」 私は初対面の今井さんに紹介された。「ほかに誰か、講演する人は来ないんですか」ときくと、「いや、窮すれば通ずです。いま、横山美智子さんがおいでになりました」と今井さんが云つた。横山女史は尾道の出身だといふことで、ちやうど帰 […]
2013年5月11日 / 最終更新日 : 2013年5月11日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【15】その作品に表現された「因島」 ところで、井伏のこの講演会の件に関して「二つの像」という作品がある。「二つの像」は1952(昭和27)年『心』に発表された。「二つの像」は芙美子との思い出を述べたものだが、この講演会に関する部分のみ掲載したい。
2013年4月27日 / 最終更新日 : 2013年4月27日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【14】その作品に表現された「因島」 涌田氏は、芙美子の書簡にしては余りにも金銭的なことが表に出すぎているとし、本当に井伏のほうから弐拾円でいいといったのだろうかと疑問が残ると述べ、昭和六年という年が秋の渡仏のことにからんで、特に"金銭" […]
2013年4月20日 / 最終更新日 : 2013年4月20日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【13】その作品に表現された「因島」 だから、なるべく四月下旬にしてゐただきたいのですがどんなものでせうか。井伏氏のお話では、私の古里でもあり弐拾円位でいゝそうです。それから、外に有名な人を一人引つぱりたいのですが、けつそんした場合は私が何とかしますが、弐拾 […]
2013年4月13日 / 最終更新日 : 2013年4月13日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【12】その作品に表現された「因島」 (2)「集金旅行」へ変形~涌田佑氏説~ 涌田佑氏によれば、因島への土井家の弔問旅行前後の出来事が井伏の代表作である「集金旅行」に変形されたとしている。その説を『井伏鱒二の世界小説の構造と成立』P105~138(集英社昭和 […]
2013年3月30日 / 最終更新日 : 2013年3月30日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【11】その作品に表現された「因島」 課題研究「井伏鱒二と『因島』」で引用した涌田佑氏の「図説・井伏鱒二その人と作品の全貌」の中から、土井冨久江氏の面談筆録を再び取り上げたい。紙面上の都合から、昭和6年の弔問の部分を再掲載したい。
2013年3月23日 / 最終更新日 : 2013年3月23日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【10】その作品に表現された「因島」 第二章 昭和6年(1)土井家弔問 尾道で行われた講演会の翌日、昭和6年4月29日、井伏は林芙美子とともに、土井家を訪問している。その目的は土井医院の跡継ぎ息子である春二氏が東京で客死し、その墓参りのためである。「因島半歳 […]
2013年3月9日 / 最終更新日 : 2016年12月19日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【8】その作品に表現された「因島」 さらに「鞆ノ津付近」には続いて「遊郭」についての表現がある。 三ノ庄から土生まで海沿ひの道を行くと、岡を超えてまた次の岡を越える途中の埋立地に、整然とした区劃割になつてゐる女郎屋街があつた。これは寄港中の船員を収容するた […]
2013年3月2日 / 最終更新日 : 2021年1月25日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【7】その作品に表現された「因島」 私は、二作品ともに「汽笛」の合図とともにこれだけの動作が同時に見ることができるのは、きわめて狭隘な地に歓楽街が存在した三庄町神田と理解するのが自然だと考える。神田に関して「せとうちタイムズ」に「備後クラブ」関連の次の記事 […]
2013年2月16日 / 最終更新日 : 2013年2月16日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【5】その作品に表現された「因島」 (2)「因島半歳記」・「鞆ノ津付近」 井伏は回想記・随筆の類の中で因島を牧歌的風景としてとらえている。しかし大正十一年に因島を後にして三十年以上も経過した頃、『市政』に「因島半歳記」(昭和33〔1958〕年8月15日)を […]
2013年2月9日 / 最終更新日 : 2013年2月9日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【4】その作品に表現された「因島」 また、1957(昭和32)年6月30日発行の『還暦の鯉』に収録された『三味線唄』には「岡本のお婆さん」が出てくる。
2013年2月2日 / 最終更新日 : 2013年2月2日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【3】その作品に表現された「因島」 また、井伏の作品の中には「発動機船」(ポンポン船)も登場する。大正10年秋に来島したときの様子である。かなり井伏が恐怖感を味わったことがうかがえる。
2013年1月26日 / 最終更新日 : 2013年1月26日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【2】その作品に表現された「因島」 1929(昭和4)年に発表された『初夏巡遊案内』に井伏は因島を次のように紹介している。
2013年1月19日 / 最終更新日 : 2013年1月19日 times 井伏鱒二と因島 続・井伏鱒二と因島【1】その作品に表現された「因島」 はじめに 私は私の勤務する因島高校の平成22年度の課題研究で「井伏鱒二と『因島』」と題し生徒たちと半年間研究に取り組んだ。 広島県庁の井伏鱒二の肖像画(晩年)
2012年12月1日 / 最終更新日 : 2021年8月10日 times 戦争 元英軍捕虜が記した因島空襲の実態 英文書籍の翻訳始まる 因島中庄町在住の岡野誠さんは11月初旬、第二次大戦下に因島三庄町にあった英軍捕虜収容所に収容されていたテレンス・ケリーさんが著した、英文の「日本人と暮らす」を入手した。 ケリーさんは1942年11月から日本の敗戦まで収容 […]
2012年9月29日 / 最終更新日 : 2023年3月16日 times 本・書籍・カレンダー 「本因坊秀策」復刻本を出版 故樫本清人さん(1993年12月没)の名著「碁聖 本因坊秀策~瀬戸内海の生んだ偉大な棋士の物語~」の復刻本が25日、因島観光協会から発売された。今年は秀策没後150年にあたる。 初版は、1969年(昭和44)11月1日。 […]
2012年4月28日 / 最終更新日 : 2018年1月22日 times 井伏鱒二と因島 井伏鱒二全集編集者 前田貞昭教授訪問記 念願であった井伏鱒二全集(筑摩書房、全28巻)編集者のひとりである兵庫教育大学大学院(兵庫県加東市)前田貞昭教授=写真=訪問が実現した。4月25日のことである。 そのきっかけになったのが、一昨年11月に発表された因島高3 […]
2012年1月1日 / 最終更新日 : 2015年4月18日 times 井伏鱒二と因島 井伏鱒二文学への誘い 備後の山と海が底流に 因島関係も三十数作品 地元因島高校生の課題研究論文に触発されて昨年秋、井伏鱒二の「因ノ島」を読んだ。それ以来、取り付かれたかのように彼の作品を読んでいる。因島図書館には「自選全集」が、尾道中央図書館には「全集」が揃っている。年頭の誓いのひとつ […]
2011年11月26日 / 最終更新日 : 2018年1月22日 times 井伏鱒二と因島 空襲の子Ⅱ【2】十年間の調査報告 井伏鱒二に出会う(2) 作家・井伏鱒二の作品で「因ノ島」という題名のものが4作あることを調べた人が、地元にいる。年代順に並べてみよう。年月日はいずれも「全集」の「解題」による。 「全集第3巻」に収録されている「因ノ島―瀬戸内の旅―」である。19 […]
2011年11月19日 / 最終更新日 : 2018年1月22日 times 井伏鱒二と因島 空襲の子Ⅱ【1】十年間の調査報告 井伏鱒二に出会う(1) 文豪と呼ばれる作家・井伏鱒二(1898~1993)が因島の三庄町に住んでいたことを知ったのは、いつごろのことだったろう。そのころすでに因島空襲の調査に没頭していた私は、彼が作品のなかで因島の空襲のことを書いていないか、漠 […]
2011年11月5日 / 最終更新日 : 2018年1月22日 times 井伏鱒二と因島 作家・井伏鱒二と因島 回想記・随筆類等多数 空襲の惨状にもふれる 昨年11月に発表された、因島高3年生の課題研究「近現代文研究 井伏鱒二と『因島』」論文と、本紙での全文掲載がきっかけとなり、作家・井伏鱒二と因島についての関心が高まっている。 井伏鱒二は早稲田大学在学中の大正10年から同 […]