「社会を明るくする運動」入選作文【9】人との違いから生まれるもの

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

人との違いから生まれるもの(中学校の部 尾道市長賞)

日比崎中学校2年 大竹優花さん

「息ができない(I can’t breathe)」

これは2020年5月25日、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで白人警察官に路上で押さえつけられ、死亡したジョージ・フロイドさんが言った言葉です。私はこの言葉をこの前の平和集会で生徒会の人が紹介していた時に知りました。そして今まで目をそむけてきた「差別」という世界共通の問題について考えてみようと思いました。

アメリカでは現在でも有色人種差別があると記事で見ました。

昔黒人が差別を受けていたのが根付いているのか、今でも差別をする人や勝手な固定観念(ステレオタイプ)を捨てられず、それにより偏見を持っている人がまだ多くいます。それも今回のジョージ・フロイドさんの死にもつながっていると思います。彼の死に反応して、彼の死そのものや、黒人の人々へのこれまでの警察の暴力的対応への抗議デモが、全米や諸外国で急速に拡大しています。この全米に広がる抗議行動を受けて、黒人奴隷制度の維持を主張した南部連合の旗の使用禁止や、奴隷制度支持者の彫像の撤去など、すでにさまざまな変化が起こっています。ジョージ・フロイドさんの一つの死からアメリカの社会は大きく変わったと思います。人種差別と黒人の命の過小評価、この二つを終わらせるために、一体どれほどの黒人の死が必要なのか、私は今一度考えました。黒人の命は私達の命と差なんてないし、それに限らず、みんな命の重さは同じです。そのことを考え、私達はもう一度人種差別という問題と向き合っていかないといけないなと思いました。

差別というのは人種差別だけではありません。私は最近コロナ差別という言葉をよく耳にします。新型コロナウイルスの広がりにより、誤解や偏見による、医療関係者や感染者、その家族などへの誹謗中傷やいじめ、差別的な行動による人権侵害が増えています。自分が感染したくないから、といってついつい感染者に対して差別やいじめをしてしまいがちです。ですがその心ない言動が人を傷つけてしまいます。他にも他県ナンバーの車、帰省や観光客に対する嫌がらせが増えています。でも大切なのはいじめや差別ではなく、医療関係者に対する感謝や感染者にエールを送ること、観光客におもてなしをすることだと私は思います。もちろん感染してしまうのは嫌で、距離をとってしまうと思うが、それは別に口にださずに心にしまうことで差別やいじめを止めることにつながるのではないかと思います。誰かを傷つけるのではなく、応援する、捉え方を変えれば全く違う考えにもなるんだと思いました。

このことから私は互いに相手の知識を持ち、理解し合いながら偏見や差別を捨て、なくしていかないといけないなと思いました。そして私達もこの差別という問題から目をそむけるのではなく、向き合っていかないといけないなと思いました。

第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 中学生の部表彰者の皆さん

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