75歳老人のフーテン 2019東北の旅【26】
9月10日(火)⑥女川魚市場
最初に女川(おながわ)漁協に行くが、新築の大きく立派な魚市場と一緒になった5階の建物だ=写真。
漁協は3階にありエレベーターであがるが、大きな事務所に職員は4~5人いる。50余年前の第5雄勝丸の話をするが誰も聞いたこともないという反応である。雄勝町は石巻と合併し石巻漁協に属して、ここは女川漁協で縦割り上確認はできないという。しかしこの港を母港としていたのだというと、それでは市場関係者なら記憶している人がいるかもしれない、女川魚市場で尋ねると分かるかもしれないから魚市場にいけという。そこで1階の市場の事務所に行くが途中に放射能検査室があったのは印象的であった。ところが市場の事務所はもう閉められていた。
岸壁には4~5艘の漁船が接岸している。このままでは帰れないので漁船の所で漁師に話を聞きにゆく。3人の漁師が相手になってくれるが50余年前の話で記憶のある人は誰もいない。そしてカツオ船は不漁のため往時の半数は廃業しているという。とりわけ雄勝町のカツオ船は既にすべて廃業になっているという。そこに軽トラに乗った仲買業者らしき60過ぎのおじさんが話に加わってきた。彼には第5雄勝丸の記憶が残っており確かにいたという。30年以上前に廃業しているが倒産のような形だったと思いますという。その後息子は海を離れ塩釜の奥にある鹿島台に住んでいるという風のうわさを聞いたように思うと言う。勉強を教えた当時小学5~6年生の可愛いかった娘の噂はないかと尋ねると、それは知らないという。
これ以上の情報はいささか無理なのでこれでこの話はやめにして、この先に昔日水の近海捕鯨基地があったが今はどうなっているのかと質問すると、今はなくなったという。漁師たちは鯨は沢山見ることがあり増えているという。当時捕鯨船が両舷に2~3匹ずつ抱えて帰港し、解体場に引き揚げ大きななぎなたで解体するようすが懐かしく思い出される。
田中伸幸(因島田熊町)
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