「社会を明るくする運動」入選作文【15】多様化する社会へ

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第69回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

多様化する社会へ(中学校の部 尾道市入選作品)

因北中学校3年 箱崎滉輝さん

近年、よくテレビやニュースで「性差別」について耳にすることが多くなりました。

日本では男女差別やLGBTに対する差別などが今もあり、特に、「LGBT」(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーこれらをはじめとするセクシュアルマイノリティの総称)はニュースや新聞で取りあげられることで広く認知されるようになりました。そのおかげで理解は進み始めていますが、LGBTへの偏見はまだ根強いものがあります。海外では、日本と同じような状況の国も多くありますが、逆にLGBTに関して先進的な国もあり、同性婚できる国は27ヶ国あります。これは多いと思う人もいるかもしれませんが、まだ全世界で20㌫しかありません。残りの80㌫には日本も入っており、その中には、同性愛は合法とされているけれど、それをオープンにして暮らすことを困難にする法律が存在している国や同性愛は死刑になるという国もあるというのも事実です。日本のLGBTの割合は、7人に1人で左利きの割合とほぼ同じという説もあります。このことが本当だとしたら自分の近くにも悩んでいる人がいるかもしれないし、今も悩み苦しんでいると思います。そんな人達の事を受けとめれる自分でありたいし、打ち明けてもらえる、打ち明けれる日本になってほしいです。

また、「男女差別」も性差別の一つです。男女差別には、たくさんの例があります。その中でも、最も代表的な例は、昨年大きく取りあげられた、医大の女性受験者に対する点数操作問題です。

この女性差別を行っていた理由は、「女性は結婚出産で育児をし、その場合勤務時間も長くできない」ということをあげて、また「女性は年齢を重ねると医師としてのアクティビティが下がる」などと話したそうです。

他に女性差別と言えば、男性との賃金の違いも女性差別であると言えます。

このように女性差別はメディアに多く取りあげられているため女性差別の方が多くひどいものだと思われるかもしれませんが、男性は親権を得ることが難しいことや、DV被害は男性にいないという偏見があること、最も男性差別だと思われていることは、男性差別がとても問題になりにくいところです。男性の2人に1人が男性の被害は事件化されにくいと感じているそうです。男性は女性よりも相談しづらいと感じていたり、男性が被害にあうケースが少なかったり、被害を深刻に感じづらい、こういうことは、非常に深刻な問題であり、解決することは難しいです。男性被害は理解が得られにくい為、被害が拡大していくばかりです。

LGBTや、男女差別などの「性差別」はどちらとも理解することが必要だけれど、理解するだけではなく、その人に寄り添ったり相手のことを考えて発言しなければいけないと思います。きちんと政府やメディアが正しく報じたり、対策を考えていかないと偏見はなくならないような状況です。

だからといって差別のない社会のために自分がなにもしないのではなく、まずは自分自身が、男性、女性という考えはやめて一人の人間として考え「女性だから~」や「男性だから~」という考えをしないようにし、差別というものをなくしていきたいと思います。

性差別のない日本になってほしいです。

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