因島文学散歩【18】金蓮寺(因島中庄町)

瀬戸内海では比較的大きいこの島は昔は稲作も盛んで、島というよりは陸(おか)の印象があったらしく、同じ村上水軍の中では海賊の面影が何となく淡い。とはいっても瀬戸内海の覇者村上家のれっきとした一族で、家系では村上始祖の三男顕長(あきなが)がこの島を領し、土生の長崎城に住んだとされる。因島村上家で最も有名なのはやはり室町戦国時代に活躍した村上新蔵人吉充であろう。『海狼伝』執筆のさい吉充の登場場面をさけたのはこの島が三原に近すぎる上、他の島々にくらべて豊かすぎ、海賊行為の必然性を感じなかったからである。白石一郎『水軍の城』(文春文庫)19頁

史実については、当時の通説を踏襲したまでのことで、全面的には賛成しかねるが、この「感じ」はいかがであろうか。能島も来島も海賊集団が定住するほどの広さはない。なのに何故「三島村上水軍」として一緒にするのか?という能島や来島へ行った時の違和感を見事に説明しているではないか。

水軍城の麓に金蓮寺という寺があり、ここは村上海賊の菩提寺の一つであった。(中略)ずらりと並んだ墓石の群れは、遠く異国へも渡海したであろう名もない海賊たちの、ありし日の姿を彷彿とさせる。同書19頁

史実については前半と同様であるが、「ずらりと並んだ墓石の群れ」は村上氏のものとしか考えられないから、私自身は、ここを起点として、因島村上水軍についてもう一度考え直してみたいと、最近思っている。

(文・写真 因島文学散歩の会・柏原林造)

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