ふるさとの史跡をたずねて【134】住吉神社(因島重井町深浦新開)

住吉神社(因島重井町深浦新開)

干拓地には住吉神社がつきもので、いたるところにその小祠を見つけることができる。重井町の深浦新開の潮回しは、現存するものでは島内最大のものである。その潮回しの北側に高い土手があり、頑丈なコンクリートで長い防波堤が作られている。その土手の西側、三和ドックの入口に近いほうに、深浦新開の住吉神社がある=写真

かつて大きな鳥居があったことが、近くにある破片からわかる。しかし、私には鳥居の記憶はなく、ここに大きな松の木があったことを覚えている。

北側は海であるが、現在はその沖に三和ドックの工場が伸びてきている。また、祠の後ろには地元の鮮魚商の方が建てられた供養碑がある。

実は深浦新開から北、あるいは現在重井中学校の辺りより北は、戦時中陸軍の軍用地として撤収され、立ち入り禁止となっていた。そのために因島四国八十八ケ所のうち、87番長尾寺と88番大窪寺は立ち退きを余儀なくされた。87番長尾寺は重井町東浜の東北端にあり重井郵便局の東にある86番志度寺からあまりにも近い。88番大窪寺は伊浜八幡神社の上にあり、ここで結願しても、さてどこへ帰るのか。何とも意味のない場所である。神社の近くであるという理由はないと思う。明治以降神仏習合の時代は終わっているから、お寺と神社が同居する必要はない。両方とも、おそらく慌てて現在地へ移築したのではなかろうか。

それらの元の位置は不明であるが、88番大窪寺はこの住吉神社付近ではなかったかと私は思う。そうすると大浜崎灯台付近に島四国遍路をする人たちを運んできた船は、二日後にこの辺りに着岸して待っておればよいということになったと思う。つい最近まで交通の主役は船だったのだから、島四国の発願と結願が海の近くでなされたということには、大きな意味があったと思う。

(写真・文 柏原林造)

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