因島で見た野鳥【16】ドバト

ユーラシア大陸に広く分布するハト目ハト科カワラバトの改良種で、家禽の一種、厳密には、野鳥ではない。全長30~35cm。野生化したものを神社仏閣・公園などで、よく見かける。

その帰巣本能を利用して、近年まで伝書鳩として、薬品の緊急搬送や情報伝達の手段として重用されていた。日本伝書鳩協会ホームページによると1千㎞離れた地点から、1割程度が、巣に帰って来るという。ハトと同程度の大きさの渡り鳥・キョクアジサシは、1年のうちに北極圏と南極圏を往復する。両者とも、想像できないほどの距離を、目的地に向けて飛び続ける。今どこいるのか(定位)、どちらの方向に飛べばよいのか(方位)が、分かっているとしか思えない。これらのナビゲーション(航法)は、同じなのであろうか?興味深い。ただし、伝書鳩は片道切符しか持たないが、渡り鳥は往復切符を持っている。

古くは、キジバトを「やまばと」と呼び、神社仏閣にいるハトを「塔(とう)ばと」と呼んでいた。これがドバト鳥名の由来とする説がある。「ハト」は、ハタハタと飛ぶことが語源との説がある。

(写真・文 松浦興一)

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