尾道地区保護司会「社会を明るくする運動」入選作文【6】六年生だから気が付いたこと

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第67回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

「六年生だから気が付いたこと」

向東小学校6年 小坂井琉偉さん

社会を明るくするためには、何が必要で、ぼく達には、どのようなことが出来るのでしょうか。ぼくの家族との関係や、学校の友達との付き合い方を振り返りながら、考えてみました。

まず、社会を明るくするためには、一人一人が安心して生活することのできる居場所が必要だと思います。例えば、ぼくの家族のような、あたたかい居場所です。ぼくの家族は、ぼくのことをとても大事にしてくれています。当たり前の事だといわれるかもしれませんが、大事にされているのだと、ぼく自身が実感していることが大切だと思います。

ぼくの家族は、どんな時もぼくの話を聞いてくれます。学校で嫌な出来事があって、悩んでいるとすぐに、いつもと様子が違うぞ、何かおかしいぞ気付いてくれます。だからぼくも、家に帰ると今日学校であった事を話します。嬉しかった事も、悲しかった事も、なんでも話します。誰かに話を聞いてもらえるだけで、すごく気持ちが落ち着きます。それに、ぼくの家族は、ぼくが間違った行動をしてしまった時には、ちゃんと注意をしてくれます。ぼくが納得するまで話をしてくれるのは、ぼくの将来の事を真剣に考えてくれているからだと思います。自分の事を受け入れてくれる居場所が一つでもあるだけで、人は誰でもやさしい気持ちになる事ができるのだと思います。そうすると、社会のルールを破ったり、周りの誰かや自分自身を傷つけたりする事も、減ってくると思います。

次に、ぼく達に出来る事として、兄から学んだ事があります。それは、相手を思いやるという事です。兄弟喧嘩をする時もあるけれど、ぼくが弟なので、兄はずい分と我慢してくれていると思います。六年生になって、低学年をサポートする立場になった今は、兄の気持ちが少し、分かる気がします。ぼくの学校では、今年度から新しくたて割り班掃除が始まりました。掃除をしながら、友達とおしゃべりをしている子には、「静かに掃除をしてね。」と、怒らずにやさしく声をかけなければなりません。掃除の仕方がわからない子には、「こうやってやるんだよ」と、手本を見せながら教えてあげます。自分のやりたい事を我慢して相手を気づかったり、分かりやすく伝える為に言い方を考えながら話したりするのは、簡単な事ではありませんでした。これまでぼくは、兄に向かって、自分の意見ばかりぶつけていたなと気が付きました。きっと、心のどこかで、家族だからと甘えていたのだと思います。

しかし、これが学校生活になるとどうでしょうか。学校生活では、関わりのある友達のほとんどが同学年です。同学年だから気が合う事も多いし、一緒にいて楽しいです。でもその半面で、家族間では起きなかったトラブルになる事もあります。両親や兄弟なら、ぼくの性格や考え方を分かった上で色々な話をしてくれます。だから、少々意見が食い違っても、少し話し合えば解決する事が出来ます。しかし、友達となるとそうはいきません。一人一人の考え方や思いが違うからです。分かってもらえるという前ていで、話を進めるわけにはいかないのです。まずは、お互いが相手の立場に立って、話し合いを進める事が大切です。自分の思いを伝える時には、どんな言い方をすれば相手に上手に伝わるか考えます。遊びや当番活動の中で、友達と意見がぶつかった時には、二人が納得するルールや方法を考えます。相手に嫌な思いをさせてしまった時には、少し恥ずかしいけど素直に謝ります。家族と一緒に過ごす時よりも、気をつかいますが、これが相手を思いやるという事だと思います。みんなが互いを思いやる気持ちを持っていれば、トラブルやいじめも減り、明るい社会になるのではないでしょうか。

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