瀬戸田でしまなみ映画祭 新藤監督が瀬戸内を語る 450人が泰ちゃん偲ぶ
映画の名脇役として有名な殿山泰司(1989年没)の実父が瀬戸田町出身であるという縁で、殿山さんを顕彰する意味をこめた「せとうち・せとだ映画祭」が3・4日、瀬戸田町のベル・カントホールで開催された。
ゲストは殿山泰司が全作品に出演している新藤兼人監督と同監督と何十回も対談しているという日本を代表する映画評論家の白井佳夫氏。
会場には、初日300人2日目に150人の450人もの映画ファンが集まり2日間にわたってトークと映画を楽しんだ。遠くは高知市から熱烈な殿山泰司ファンの高知新聞記者がかけつけたり、尾道市に映画館をつくろうと活動するNPO法人「シネマ尾道」のメンバーも応援のためにやってきた。
初日、新藤監督が会場に到着すると、監督や殿山さんと縁のある人たちが訪れて交流=写真=。なごやかな雰囲気のなかでプログラムが始まった。
最初は新藤監督の「役者・殿山泰司を語る」。監督らは殿山泰司さんのことを泰ちゃんと呼ぶ。最初に監督は、「瀬戸田によんでいただいてありがとうございます。泰ちゃんも喜んでいるだろう」と主催者に感謝の挨拶を送った。
監督の全47作品に出演してくれているという殿山さんとの交流を想い入れたっぷりに披露し、会場を沸かせた。
さらに殿山泰司は瀬戸内海―瀬戸田町でこそ生れた俳優だと紹介し、その徳をたたえるこの映画祭はすばらしいと賞賛した。死んだ人を偲んで映画祭が開かれるのは珍しいと述べ、すごい人が瀬戸田から出たことを誇りにしてほしいと語りかけた。
途中で監督と白井佳夫氏との対談=写真=に変わり、プロ同士のトークの迫力と面白さが聴衆を唸らせた。最後は殿山泰司さんをモデルにした映画「三文役者」を楽しんだ。
2日目は、新藤監督の代表作である「裸の島」と「かげろう」の上映と映画評論家白井佳夫氏の講演「新藤兼人の仕事」があった。初日につづいての名作映画の連続上映は、クラシックの殿堂であるベル・カントホールがまるで映画の殿堂になったかと思わせるほどの迫力があった。
白井さんは、持参した映像を駆使して新藤兼人監督の仕事を紹介した。監督との公私にわたるパートナー乙羽信子さんとのこと、監督の名作「落葉樹」の面白さなど、映画の楽しさを聴衆に語りかけた。
今回の映画祭はせとだ名画鑑賞会20周年企画。地味ではあったが、継続した力が映画祭の成功へと結びついた。瀬戸田から新しい文化の息吹が吹きはじめそうだ。
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