「せとうち◆せとだ映画祭 for 殿山泰司」に参加して

11月3日・4日、生口島瀬戸田町ベル・カントホールで、せとだ名画鑑賞会20周年記念「せとうち◆せとだ映画祭 for 殿山泰司」がありスタッフとして参加しました^^
広島県出身の映画監督新藤兼人さんの作品3本が上映。監督の全作品に出演している俳優・殿山泰司さんの父が瀬戸田町の出身とあって、「役者殿山泰司を語る」と題する新藤監督の講演がありました。

せとうち◆せとだ映画祭for殿山泰司

映画評論家白井佳夫さん(左)と新藤兼人監督(右)

監督は94歳と超高齢。正直なところ、講演できるのかと思ってたのですが・・・。
(企画する側としては入院などによるドタキャンも想定しての依頼だったとのことです)
実物の新藤監督は「若い!!」!の一言につきる内容でした。 表情の変化は、それほどみられませんでしたが、 滑舌よく話され、話す内容もおもしろおかしく 「私はもうじき死にますが」、とか普通にいう。他の話にしても面白く、歳を召されてもなおこれだけの刺激を与えてくれる新藤監督ってすごいなと思いました。

殿山泰司殿山泰司さんについては 「タイちゃん(殿山泰司)は金持ちの役がなくって いっつも貧乏人だったなぁ」と言いながらも 「あんな俳優ももうでないなぁ」と 愛ある表現をしながら話してくださいました。

講演後の打ち上げの挨拶も「ちょっと・・・」と言いながら 途中で「長くなりますが」に変わり、 「環境が人を育てる。瀬戸田という環境では瀬戸田以外では生まれない特産品(人)がいるのだから、この瀬戸田という土地を大事にしてほしい」・・・と。

次回作や他の映画の構想をまだまだ練り続けるチャレンジ精神旺盛で、非常に魅力のある、素敵な監督でした^^
(ちなみに次回作を撮ったりすると最高齢での監督でギネスブックに載るとのことです。)

せとうち◆せとだ映画祭for殿山泰司

講演後の打ち上げの様子

筆者紹介

おんぞう
おんぞう
生口島にある瀬戸田町は私にとって「育ちの故郷」です。島を離れて以降、この島はただ帰省をするだけの所だったのですが、いざ戻ってみると、あらためてこの育った島のことについて知ることの多さに気づかされました。

五月の半ばにはみかんの花のかおりが島をつつむこと。
潮の満ち引きで流れが変わること。
天の川を見ることができること。
燧灘のむこうの香川のほうまで一望できる山があるということ。
空がこんなに広かったということ。
自然は季節のうつろいの中で様々なことを教えてくれます。

時には忘れていたあたりまえのことに気づかされてみたりもします。都会のように刺激的なものではありませんが、自然は嬉しいときにも哀しいときにも心にゆるやかに染み入るように語りかけてくれます。 時々、光と風、海と島が作り出す色彩を見ながらぼんやりしたり考えこんでみたり・・・。

今は、「育ちの故郷」であるのにもかかわらず、 懐かしさと初めて経験する新鮮さが入り混じった不思議な気分を楽しみながら過ごしています。違う場所での生活が長かったせいか、客観的にそう思える部分もあるのかもしれませんね。

ここでは私が瀬戸田で過ごす日常から思うことや感じたことを自由気ままに書いていけたらと思っております。

略歴

本名・藤田れお。信州大学卒。三協精機製作所株式会社(現日本電産サンキョー)に生産技術職として新製品の生産準備、合理化改善、ISO14000部門事務局を担当。退社後、国内やヨーロッパを旅して歩き2004年より瀬戸田在住。瀬戸田では、ちょこちょことイベントに参加させてもらってます。

古きを温め、新しきを創る。 Onzo(おんぞう)はこの温故創新(おんこそうしん)を略してみました。

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