75歳老人のフーテン 2019東北の旅【34】渋民公園の石碑

9月12日(木)③渋民公園の石碑

石川啄木記念館を一通り見学しリュックをそこに預かってもらい、事務所の事務員に「昔北上川の川岸に啄木の歌の石碑が立っていたのだが、今もありますか」と尋ねるとあるという。

それは記念館の目の前の大きな道をまっすぐ北上川に向かって進むと、左手に盛岡市の玉山総合役場の向いの渋民公園奥の川岸にあると言う。記念館を出ると玉山総合役場の大きな建物が700~800メートル先に見える。また50余年前の話になるが、荒涼とした北上川の川岸に誰も訪れることのなさそうな朴訥な風情の石碑が、忽然と立っていたのが妙に印象に残っているのだ。

その碑の詩の文句が「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」とあった。ほとんど訪れる人のいない荒涼とした川岸でこの石碑を見て、私は啄木のたくさんある歌詞のなかでこの詩が一番気に入ってしまったのだ。

ということで石碑にどうしても再会したいためそこまで行く。すこし整備されているが相も変わらず川岸にぽつんと立っていた。思い返してみると当時の渋民村には啄木にまつわる記念碑はそれしかなかった。

渋民公園の啄木詩碑。背景に岩手山(標高2038メートル)がみえる。

田中伸幸(因島田熊町)

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