囲碁記念館オープン準備 35年ぶりに展示品防虫防カビ燻蒸

掲載号 08年06月28日号

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 平成の合併と尾道市制110周年記念事業の一つである本因坊秀策囲碁記念館のオープンは9月27日と決まり、展示品の準備が進んでいる。

 3月末完工した同館は1100平方メートルの敷地内に秀策生家の同市因島外浦町の桒原家に残る見取り図を元に復元した木造平屋建て住居と鉄筋コンクリート平屋建ての囲碁関係の資料館で構成されている。

 これまで秀策に関する遺品は子孫に当たる桒原家の厚意により一般公開されてきたが、この度、記念館に寄託されることになった。

 寄託を受けた尾道市は24日、市教委文化振興課職員が因島外浦町の碁聖閣を訪れ展示されていた秀策母子愛用の碁盤と碁石▽本因坊家の四段までの免状▽父母宛の秀策の手紙など計30点を搬出。防虫、防カビ、燻蒸作業を始めた=写真=。このうち秀策16歳の筆跡書幅▽頼聿庵「詠虎次郎」▽免状などは広島市の表装美術専門の久保清風堂が修復する。

 納品は9月上旬の予定。管理運営は囲碁文化発展への貢献を目指し市教委文化振興課が担当。初代館長は村上和弘氏(元因島市長)が就任した。

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