2025因島水軍まつり閉幕 島火まつり盛大に開催熱気に包まれる

因島の夏の締めくくりとなる「因島水軍まつり」の島火まつりが9月20日、尾道市因島大浜町のアメニティ公園一帯で開催された。

今年は連日の猛暑という状況により8月31日「海まつり」小早レースと、20日「島火まつり」の二部制を始めて取り入れたが、海まつり1万7,000人島火まつり4万4,000人の参加者を迎えて賑わいと熱気あふれるまつりを実現した。

太鼓と舞で開幕

会場では16時45分から「であい夢太鼓」「馬神太鼓保存会」「因島南中水軍太鼓」「西浦水軍子ども太鼓」が次々と演奏。「三原やっさ踊り振興協議会」30人も太鼓や三味線を鳴らしながら華やかな踊りを披露し、岡田吉弘三原市長も参加した。

やっさ踊りに参加する岡田吉弘三原市長

跳楽舞には「馬神太鼓保存会」「因島南中学校」「劇団ジュエルローゼズ福山」「一休さん」「ポルノグラフィティファンチーム恋するウサギちゃん」が出演し、会場を盛り上げた。

跳楽舞にポルノグラフィティファンチームが参加。因島水軍まつり島火まつり当日(9月20日)はポルノグラフィティ新藤晴一さん(ギター)の51回目の誕生日で、横断幕で祝福した。

阿波おどりグループ「しまなみ天風連」も華やかな舞で観客を魅了した。

阿波おどりグループ「しまなみ天風連」

大松明と武者陣形

鎧かぶとに身を固めた水軍武者約30人が因島村上7ケ城から出陣。各町の公民館や神社で儀式を行ったのち、会場に集結した。城主たちによる火入れの儀が行われ来賓により篝火に点火された。

因島村上水軍陣太鼓の演奏のあと、燃え盛る二本の大松明をかついだ還暦と41歳の厄年を迎えたメンバー、外国人研修生の「まるごと因島・日本語教室」参加者たちが練りまわしぶつけ合って夜の浜を照らした。

2本の大松明の柱合わせにより会場全員の厄が払われた。

まつりはクライマックスへ。村上水軍本陣、遊撃隊、小早隊が次々と入陣。「まるごと因島・日本語教室」のメンバーも武者姿で加わり、勇壮な陣形を披露した。最後は「エイ、エイ、オー」と勝どきを上げ、村上海賊の凱旋を再現した。

「エイ、エイ、オー!」村上吉充公役は吉田和男さん(因島中庄町吉田モータース)

ポルノ楽曲で花火

フィナーレを飾ったのは大筒花火。山口県岩国市の「カイシマエンタープライズ」が打ち上げを担当し、因島出身ロックバンド「ポルノグラフィティ」の楽曲「はっさくんのテーマ」「愛が呼ぶほうへ」「解放区」に合わせて夜空を彩った=動画。有料観覧席「おまつり砂かぶり席」は好評で、最前列で花火の臨場感を楽しんでいた。今年も安西工業(重井町)提供による打ち上げ台船が準備され、実行委員会の自主警戒船と巡視船によって安全対策がとられた。

そして会場の参加者・スタッフ皆で無事開催を喜び跳楽舞総踊りで「2025因島水軍まつり」を締めくくった。心配された夕刻からの雨も祭りの終わりを見届けるかのようだった。

(写真・栗山主税)

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