「社会を明るくする運動」入選作文【10】心と心をつなぐ言葉

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第74回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

心と心をつなぐ言葉(中学校の部 尾道市教育委員会賞)

高西中学校1年 小林茉優さん

夏休みに入り、朝テレビを見たり、スマホのネットニュースを見たりしていると、事件や犯罪のニュースが流れてきます。

毎日、事件や犯罪の報道が絶えないのが今の日本です。他にも、毎日のように親の携帯電話に不審者情報が入ってきます。
不審者情報は、わたしが住んでいる尾道市はもちろんのこと、近隣の三原市や福山市の情報も入ってきます。母に聞くと、母が子どもの頃はこんなに不審者情報が入ってくることはなかったそうです。不審者情報が入ると、母は、「今日は危ないから外に出たらいけんよ。外遊びは禁止ね。」と言います。そして、わたしや二人の弟も怖いので、外遊びをしなくなります。

それでは、わたし達子どもが安心して過ごせる安全な町にするためには、どうしたらよいのでしょうか。

小学校のときに登校中や下校中にわたし達の登下校の見守りをして下さるボランティアの方々がいます。見守りボランティアの方々は、「おはよう。」「おかえり。」はもちろんのこと、わたしが下校中に坂道で転げたときには、ばんそうこうをくださいました。見守りボランティアの方々がいらっしゃるので、わたし達は安心して登下校することができていると思います。

それでは、見守りボランティアの方々以外の地域の方との関係はどうでしょうか。近所の人や町を歩いていてすれ違う人とあいさつを交わすでしょうか。あいさつを交わすと答える人は少ないと思います。

今現在、わたし達子どもも含めて、地域の人同士の人間関係が希薄であると思います。

わたしは、小学校六年生の秋に今現在の家に引っ越しをしました。引っ越しをするまでは、マンションに住んでおり、同じマンションに住んでいる方とあいさつを交わすことはありませんでした。隣りの部屋や上下の部屋にどんな人が住んでいるかも知らなかったのです。

わたしは、それが普通だと思っていましたが、引っ越しをした先では違いました。引っ越しをした地域は、昔からこの地域に住んでいる方が多い地域でした。近所にはおじいさん・おばあさんが多く住んでいます。おじいさん・おばあさんは、わたしが学校に行くときや帰宅するとき、習い事に行くときなどには、「行ってらっしゃい。」「おかえり。」「今日は暑いね。」「気をつけてね。」など、笑顔で温かい言葉を掛けてくださるのです。最初は気恥ずかしくてあいさつを返せず、会釈をする程度でしたが、今ではわたしも少しずつですが、「おはようございます。」などあいさつができるようになりました。この間、母と玄関前の花の植え替えをしていると、散歩をしていた地域のおばあさんから「お花きれいだね。うちの花もあげるよ。挿し木にできるよ。」と声をかけてもらいました。二人の弟もプールをしていたら、「いいねぇ。」と声をかけてもらっていました。だんだんと住んでいる地域に顔見知りの方が増えてきました。心が通い合っている感じがして、嬉しさでいっぱいです。

地域の方に温かい声をかけてもらえることで、安心して過ごすことができるし、家族だけでなく地域の方にも見守ってもらっていると感じることが増えてきました。

あいさつは、人の心と心を繋ぐ魔法の言葉です。わたし達子どもが安心して過ごせる町にするために、わたしに今できることは、勇気を出して、地域の方々に「おはようございます。」「ただいま。」と声をかけることです。みなさんも勇気を出して、あいさつをしていきましょう。社会の一員として、自分のできることをして、明るい社会を作っていきたいです。

第74回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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