「社会を明るくする運動」入選作文【16】言葉の重みを

尾道地区保護司会(木村修二会長)が行った第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

言葉の重みを(中学校の部 尾道市入選作品)

高西中学校2年 平野結菜さん

「非行」とは、「正しくない行いのこと」「犯罪」とは「罪を犯すこと、また、その罪のこと」です。私と同じくらいの年代の子どもも万引きや放火、暴力などの罪を犯しています。その原因の多くが、家族や友達関係など身近な人たちとの関係がストレスにあるのだそうです。

罪を一度犯してしまえば、「犯罪者」です。その後の人生に影響が出ることもあるでしょう。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、人に感情がある以上、マイナスの思いが払拭できなければ、なかなか難しい面もあるのではないかと思います。

「罪」は必ず誰かの心を傷つけています。だから、私は、「犯罪」がおきない世の中をつくりたいです。自分が罪を犯さないことはもちろん、周りの人も罪を犯さないようにしていきたいです。

犯罪のない世の中にするために、私は「言葉の重み」を意識して生活していきたいと思います。言葉は、一度口に出してしまえば消すことができないからです。たった一言で、人の心を温かくすることもできる反面、たった一言で相手の気持ちをナイフで切り裂くかのように傷つけてしまうこともあります。つまり、発した一言が大きなストレスとなり、犯罪や非行につながってしまうかもしれません。だからこそ、私は口に出す前に相手がどう思うかを考えるようにして、相手を嫌な気持ちにしてしまわないように気をつけていきたいと思っています。ささいな意識かもしれませんが、その意識が周りの人たちの気持ちを明るくすることができるのではないかと私は思っています。

言葉を意識すると、人付き合いも変わってくると思います。相手の気持ちを考えるようになるからです。だから、もし、みんなが「言葉の重み」を意識して言葉を発するようになれば、「相手へ思いやりを向けることができる」社会になると思います。そうなれば、罪を犯してしまった人の立ち直りも言葉によって支えることができるのではないかと思います。

今は、「更生施設」が存在しているように、「罪を犯した人の生きづらさ」はあると思います。しかし、「言葉の重み」を意識した言動がとれるようになると、「罪を犯してしまったけれど、もう一度、やり直したい、社会で頑張っていきたい」もきっと前向きに受け入れることができるのではないかと思います。

今の世の中は、犯罪、非行、いじめ、自殺などたくさんの問題があります。でも、望んでそのような問題行動を起こしている人はいません。失敗は誰にでもあります。でも、その失敗でその人の人生全てが否定されるものでもないと思います。

誰もが前を向いて歩いていけるように、誰もが一歩一歩、自分の道を歩んでいけるように、まずは小さなことでも何か行動にうつしたいと私は思います。

「言葉の重み」を意識して生活することで明るい社会をつくっていきたいと私は思っています。

第72回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテスト 表彰者の皆さん

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