短編小説ショパンの調べ【25】秋芳洞百枚皿

あれ程ひどく、降っては積もり、積もっては降っていた雪も、ようやく終わりになりかけたとみえて、若葉の季節になろうとしていた。

「三寒四温とでもいうのでしょうか。幾分、暖かくなって、もうこのまま春になるのかと思えば、戻り寒波で驚いています。こんな事を繰り返しながら、春がやって来るのでしょうね。ご無沙汰しておりますが、お父さんお母さんお変わりなく、お二人でお過ごしの事と思います。拓也さんは優しく、休日を利用しては、ドライブに連れて行ってくれます。先日も、秋芳洞へ行って来ました。カルスト台地の中の洞内には、段々畑の様な百枚皿や黄金柱などといった珍しい鍾乳石が、いっぱい有りました。東洋一の鍾乳洞といわれる筈だと思いました。芳江ちゃんと一緒に、お父さんとお母さんにも、是非ご案内したいと思います。私達は、仲良く暮らしているので、ご安心下さい。乱筆乱文ご判読下さい」

静子は、便利な世の中になっているとはいえ、急ぎの用事以外は、殆ど電話を使わず、もっぱら手紙を書いていた。両親に心配をかけてはいけないと思って、浮気の一件も知らさないまま、楽しそうな事を書いて、両親を安心させ様としていた。

松本肇(因島三庄町)

秋芳洞百枚皿

 

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